2012年04月30日

福島県甲状腺検査、35%が「5ミリ以下の結節、20ミリ以下の嚢胞」−ゴメリ以上の甲状腺異常の可能性

http://peacephilosophy.blogspot.jp/2012/04/blog-post_28.html

福島県甲状腺検査、35%が「5ミリ以下の結節、20ミリ以下の嚢胞」−ゴメリ以上の甲状腺異常の可能性

福島民報(4月27日)より。

しこり「おおむね良性」 甲状腺検査 18歳以下の県民健康調査   
http://www.minpo.jp/view.php?pageId=4107&blockId=9966191&newsMode=article

東京電力福島第一原発事故を受けた県の甲状腺検査で、3月末までに検査を終えた3万8114人のうち、「直ちに2次検査を要する」と判定された県民はいなかった。


26日、県が福島市で開いた県民健康管理調査検討委員会で示した。


警戒区域などに指定された13市町村の18歳以下を対象に検査しており、受診率は79.8%。直径5.1ミリ以上のしこりなどが確認され、2次検査の対象となったのは186人だったが、検査している福島医大は「おおむね良性。通常の診療では想定内」とした。


県は県外避難者が検査を受けられるよう、本県を除く46都道府県に検査実施機関を設ける。県内は福島医大以外にも検査拠点を整える。平成24年度は放射線量が比較的高かった12市町村の15万4894人を対象に検査する。


対象市町村は次の通り。


福島、二本松、本宮、大玉、桑折、天栄、国見、白河、西郷、泉崎、郡山、三春(2012/04/27 09:54)

「おおむね良性」という不審な表現が気になり、探したら、福島県のHPにこのような書類が出ていた。

第6回福島県「県民健康管理調査」検討委員会 次第

これにに今回の甲状腺検査の手続き、結果が出ている。下記は14ページの結果の表を転載した。これを見ると現実には上の報道が与える印象とずいぶん異なることがわかる。

調査5.JPG

報道されていないのが、検査を受けた38,114人のうち12,460人(35.3%)が、「5.0mm以下の結節や20.0mm以下の嚢胞を認めた」とされることである。「5.1mm以上の結節や20.1mm以上の嚢胞」は186人、二次検査を要するとされている。

北海道深川市立病院内科の松崎道幸医師より以下コメントをいただきました。

1.甲状腺の「結節」には充実性の腫瘍だけを指す場合と、腫瘍とのう胞の両方を指す場合があります。論文によって、定義はいろいろです。


2.今回の福島県調査(事故後12か月まで)では、「結節」と「のう胞」を分けて記述してありますので、「結節」の頻度=充実性腫瘍の頻度とみなすことができます。

3.今回の福島調査の結果を次のようにまとめることができます。:事故から1年後までの検診(18歳以下)甲状腺結節1.0% のう胞35.1%

4.過去の諸外国の未成年を対象とした甲状腺検診の結果と対比してこのデータを検討してみますと、

(1)チェルノブイリ・ゴメリ地方(福島市かそれ以上の汚染地域)における山下氏の検診成績

http://www.aec.go.jp/jicst/NC/tyoki/bunka5/siryo5/siryo42.htm

1991年5月から1996年4月までの5年間で現地周辺12万人の調査解析を終了。つまりチェルノ事故の5年後から10年後までのデータを見ると、ゴメリ地域のこどもの甲状腺結節検出率は1.74%だった。

ということで、この「甲状腺結節」の頻度が「のう腫」を含む頻度だったなら、福島はチェルノブイリ・ゴメリ地方の36倍も高率に甲状腺の形態異常が発生しているということになります。 

他方「のう胞」を含まない頻度だったならば、福島県調査とほぼ同じレベルの甲状腺結節出現頻度であると考えられます。

ただし、福島調査が放射線被ばくの1年以内のデータである一方、チェルノブイリデータは被ばく後5〜10年経った時点でのデータであるので、「福島では、被ばくから1年経った時点で、チェルノブイリ・ゴメリ地方の被ばくから5〜10年経った時点と同じ甲状腺腫瘍の発生率となっている」と言うことができます。

放射線被ばくから年数がたつにつれて、甲状腺がんが増えるわけですから、未だガンかどうかの鑑別が付かないにしても、甲状腺の中に「しこり」が発生することは、将来の甲状腺がんの発生の恐れを示している可能性があるわけで、注意深く追跡する必要があると思います。 

(2)慢性ヨード不足地域であるクロアチアの約5500名の11〜18歳児の甲状腺検診
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1029709/pdf/archdisch00562-0027.pdf

甲状腺結節(結節にはのう胞を含む)検出率は0.055%(アロカ社の超音波装置で検査)でした。

これは、福島調査の「結節」+「のう胞」検出率36%の70分の1という超低率です。 

百歩譲って「のう胞を含まない結節だけ」の頻度=1.0%と比べても、20分の1という低率です。

10数年前の調査とはいえ、超音波診断技術にそれほど差があるとは考えにくいわけで、クロアチアよりも福島のこどもたちに甲状腺異常が多発している懸念を払拭できません。

以上の検討から、日本人の「平時」のこどものデータがないために、断定的なことは言えませんが、科学的な手法による福島のこどもたちの甲状腺のモニタリングをしっかり続けることが何よりも必要であると考えます。


松崎道幸

peacephilosophyよりの転載ここまで=============

今回の甲状腺検査の手続き、結果にはこのような記述もあります。

調査4.JPG

調査6.JPG

福島県民の方の不安な気持ちが痛いほど伝わってきます。

新聞報道の欺瞞

peacephilosophyのコメント欄より、これについての各新聞社の報道の仕方についての指摘があります。

以下コメント欄より転載。==============

記録のために報道を記しておきます。

読売新聞
甲状腺検査「おおむね安心な結果」…福島途中経過
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120427-OYT1T00250.htm

福島県が全県民を対象に実施している健康管理調査の検討委員会が26日、福島市内で開かれた。18歳以下が対象の甲状腺検査の途中経過が報告され、いずれも「おおむね安心できる結果」であることが報告された。

 甲状腺検査は、3月末までに、南相馬市や浪江町などの3万8114人に実施。うち3万7928人(99・5%)がしこりなどが見つからなかったり、問題ないほど微小だったりした「A判定」だった。小さなしこりが見つかった「B判定」は186人(0・5%)いたが、すぐに治療が必要なほどの異常がある「C判定」はゼロだった。B判定の人については現在、念のため二次検査が行われている。これまでのところ、甲状腺がんを疑われる人はいなかったという。

 県は県外の医療機関に協力を求め、5月以降、県外避難者も子の甲状腺調査、「問題ない」大半 福島県が中間報告現地で検査が受けられるようにする方針。

朝日新聞
子の甲状腺調査、「問題ない」大半 福島県が中間報告
http://www.asahi.com/national/update/0125/TKY201201250524.html

福島県は25日、東京電力福島第一原発事故に関連して、福島県の子どもの甲状腺の超音波検査の途中経過を発表した。事故とは関係ないとみられるが、良性のしこりなどがあって、2次検査が必要な子どもは0.7%だった。

 被曝(ひばく)が原因で甲状腺がんが発生するのは最低4年は経ってからとされており、今回の調査は、将来、異常が出た場合、事故の影響かどうか調べるためのデータとして活用する。

 福島県立医大で検査した3765人。問題がない「A」が大半で、しこりなどがあるが、良性の可能性が高い「B」が0.7%にあたる26人、悪性が疑われる「C」判定はいなかった。B判定は、念のため再度の超音波や血液、尿の検査をする。

Peace Philosopher said...
時事、朝日、読売の報道はいずれも、3人に1人にのう胞や結節が見られたことを、「良性」「微小」といった言葉でごまかして、隠しています。


posted by ぱわふる at 23:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 被災地の声 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

山田 真氏(小児科医)「子どもたちの命を守るために」市民と科学者の内部被曝問題研究会・第一回総会シンポジウム4/22(動画・内容書き出し)

http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-1822.html



内部被曝研第一回シンポ2012年4月22日


私も個人的には今自分の地域で住んでいるところで測定所を立ち上げるという、
個人的に一台購入いたしまして、使っていていま勉強している最中ですけれども、
買った本人が測定にパソコンをうまく使えないという事で、
測定するよりもまずパソコンに習熟するという事が必要なんで、ちょっと悔しい思いをしているところです。

私も6月以来2回ほど福島に入りました。
それから東京で一度、東京に避難している福島の方の健康相談にもかかわりました。
実情から言いますと、ほとんど診察みたいな事はしていないと、
連れてこられる、ほとんどがお母さんですけれど、
お母さん、お父さんの不安を聞いて、一緒に不安になって、一緒にどうしようかなって言って、
という事の繰り返しをしてきたにすぎないという思いがあります。

実際に行ってみると、
行かなければ「こんな事をやれば」っていえるんですけれども、
現実に行ってみると、思った事がほとんどできないということ、
だから、具体的なものとして現地の人達に答えられないという、辛い状態です。

その一つには、
私は、絶対に疫学調査で必要だと思っています。
私自身は、今福島で何かが起こっているというふうに思っていません。
起こっているのか起こっていないのか分からないとしか言えないところがあります。


山田1.jpg

私は個人的には、やっぱり、分からないという事をどれだけ貫けるかっていうことが、
これから運動をどれだけやっていけるかの眼目だと思っているところがありまして、

私はこれまで小児科医になって最初に関わったのが森永のヒ素ミルク中毒という事件で、
この被害者の人達と今まで40年位付き合ってきました。
水俣病の患者さん達が?に座りこまれる時に医師団として入った時から、
一応今までずっと見てきました。
今になっても、たとえば森永ミルク中毒ってどういう病気だったか?といわれるとよく分かりません。
ただ、40年前にいろいろ心配しました。
赤ちゃんがヒ素を飲むというような、あり得ない事が起こってしまって、
それで結局何にもない。
その時も必死になって文献を探しましたけれども、
ヒ素を飲んだことなんてないものですから、全く何も分からないという。
で、随分たとえば発がんするのではないかと心配しましたが、
40年経ってみて、特になにもなかった、幸いなにもなかったという事が言えるのですけども、
しかしたとえば水俣については、今でもよく病状すら分かっていない。
水俣病というものがどういう病気なのかという事を
たとえば本当に症状が少ない人の範囲まで、言ってもよく分かりませんし、
被災についても分かっていない。
被災地がどの位の範囲にあったのかという事も分かっておりませんし、
それから、これだけ長い間時間が経っていながら疫学調査が全く行われていないという事もあります。
水俣でさえそうだった。

福島に比べればずっと地域も限定できるし、
ある程度病巣も分かりやすいものであるにもかかわらず、殆ど調査がされてこなかったという事があって、
それで私達が今、ベラルーシやウクライナの方達の様子を見ていても、
日本よりもよっぽどちゃんとした調査が出来ていると、
1年経った今できないと、これから先いつできるのかよく分かりませんけども、
たとえば色々、そのいろんな地域の資料を頂いた時に、こちらから返せる資料が何にもないということですね。
非常に個別に、たとえばある医者が診て、どういう感じだ。とか、
あるいは20人30人ぐらいの規模の調査で出てきたものとかいうものであって、
実際には、たとえばパンダジェフスキーかなんかがやっている研究みたいなものは
高線量の地域と、中線量の地域と低い地域と、いくつかの地域に分けて、
それでやっぱり何万人という数で調査をして、それで差が出たとかなんかという事で、
それで被ばくの実態がつかめる。


要するに少数の人をやってみてもほとんどなにもわからないという状態ですね。
で、私のところにはそういう疫学調査がされないという事で、
沢山の方々から毎日のように資料が送られてきます。


で、あのー、なんていうかな・・
こういう状態ですから、いま、こういう検査をする機関も検査をすれば収入になるんだと思うんですけれども、
検査だけして、何にもそのコメントを付けない。

あるいは、いい加減に「放射能の影響はない」というコメントを付けて返ってくるというようなことがあって、
「検査を受けたんだけれども、この検査は大丈夫だろうか?」という事で
私のところへまた送られてくるという状況です。

で、非常に沢山の検査がされている。
個人のレベルでは沢山の検査がされて、それがほとんど全部無駄になっていると思うのです。

個人については、私は今のところ福島でホールボディカウンターで測ってみて初めてわかる事ですけれども、
やっぱり、許容量などは分からないという事です。

それからどのくらいのセシウムがある人が、将来どのようになるか?っていうことを、
推測できるだけのデータを私たちは持っていないという事があります


食品も、私も自分のところでも測定をいたしましたし、
一応ですから、先程大沼さんがやられたのがよく分かるんですけれども、
あれは食品の測定にかかわった事がない方だと、ほとんど分からないだろうと、
スペクトルの見方やなんかが分からないだろうと思うんですが、
私は幸いわかるんですけれども、分かって見ると大沼さんが言われたように、
どこかで基準を作って、それでご本人に
「この基準に比べれば低いから安心だ」とかなんか、言ってあげたいんですが、
実はやっぱり、無いんだと思うんですね。

それはそれに個人的に感受性が違うという事も含めて、やっぱりそれは許容量というような事は言えないと。
わたしはいろんなところで、それはそうだろうという話を、
たとえば添加物はどれ位飲んだら大丈夫かなんて言わないし、
農薬をどれぐらいとったら大丈夫で、どれ位までは農薬があってもいいなんて、
普通言わないだろう?と。


ついこの間、紫外線の事が問題になっていたけれども、
その時にたとえば一日に浴びる紫外線の量はどの位だ?なんていう話は話題にもならなかった。

・・・っていう事は、それは全て、少なければ少ないほどいいのであって、
「どこから安全」という基準は本来決められないんだと。


何か特別な事情があって、やむを得ず取らざるを得ないから決めるものであって、
それはかなり主観的なものであり、恣意的なものである。
バイアスのかかったものであるという事を考慮しておかなきゃいけないので、
これは私たちが相談を受ければ受けるほど、測れば測るほど分からなくなる
特に内部被ばくについては、今内部被ばくのどれぐらいの  にきているかという事を正しく知ることは
わたしたちは持ち合わせていないという事ですね。
そういう意味ではこういう危険性も分からない、
はっきり分からないものについて、それを浴びてしまうような可能性のある、原発のようなものを
作ってしまう事がそもそも間違いである。


最初からやっぱり、何かが起こった時には、おそらく対応のしようがないだろうと言っていたんですよね。
ですから実際に起こってしまったら、対応のしようがないということであって、
私達ができる事は本当に見守ることでしかないということですから、
とにかく早く疫学調査ができるような体制を、これはもう、国に求めてやらせるしかないので、
きちんとした疫学調査をやらせて、それを、その調査の結果は私達にオープンにすると。
全てのデータをオープンにするという事をやらせるという事がまず第一の事だというふうに思います。


それから、私は、障害を持った子どもの親でして、障害者の人達の運動にもかかわってきたので、
え、あの・・非常にこう、こういう事にかかわるのがジレンマになる事が、あの、あるのです。

エコロジーの運動、環境運動というのは、
時に優生思想にからめとられるというふうにいわれていて、
ま、ご存知かもしれませんけれども、ヒットラーという人は非常に正しい生活をした人で、
禁欲的で煙草も吸わない、お酒も飲まない、それから野菜しか食べないとか、
ものすごく清潔にした人で、それが行き過ぎると、
ああいう事になってしまうというふうに言われているんですけれども、

あのー、こういうなかで、たとえば被害の状況というものを、あの・・・いろいろ知りたいわけですけれども、
たとえば、え・・・放射能のせいで障害児が生まれるとか、
あるいは「奇形」といった言葉は障害を持った子どもの親から見れば使って欲しくない言葉なんですけれども、
あの、やっぱり、どうしても障害を持った子どもが生まれたら大変だっていうような話が出てきてしまう。
その時にやっぱり、障害を持った子の親というのは、
障害を持った子をあんまり特別だと思っていない人が多いので、
その・・・そういうふうな言い方はして欲しくないという気持ちが、あの、あります。


で、実際には、だから、私達がこういう運動をやっていくうえでは、
やっぱりその放射線による被害というようなことを強調しなければならない訳ですけれども、
その事が病気や障害を持った人にとって、
傷つくことにならないような配慮という事を、こういう場所でみなさんに、
え・・気を付けておいていただきたいという気持ちがあります。
そういう意味でも、運動の難しさという事を特に感じているというところです。


で、福島の相談会の状況で言いますと、
実際には私も福島の小学校の養護教員の先生とかに時々電話して、子どもたちの状況を聞いていますけれども、
「元気だよ、大丈夫だよ」というふうに、割合言われてしまう事が多いのです。
で、私がその大丈夫だとか元気だとか言われるのが、ちょっときついところがあって、
やっぱり、「我慢しているのではないか」
「言い出せなくなっているのではないか」というふうに思うところがあります。、


本当に、福島の今の状態はもう7月ぐらいからそうでしたけれども、
殆どが戒厳令の状態にあって「自由にものが言えない」ということになっています。
たとえば医師会なんかの動きでも、福島の医師会はかなり特別なんだと思いますけれども、


現実には、今福島市をおさえるという事が、県や国の目標になっているんだろうと思うんですけれども、
えっと「福島市内は大丈夫だ」ということで、
実際に私も渡利地区というような今話題になっているところに行ってみましたけれども、
これはもう本当に大変な汚染量であって、


2月に私のところに相談に来られた渡利地区のおじいちゃんは、
「ずっと家の中を毎日のように線量を測っているんだけれども、
家の中でですね、庭とかの中には20マイクロシーベルト位あるところがある」といわれて、
「えええーっ!」というふうに思いましたけれども、
それで、「そんな地獄のようなところに孫と二人で住んでいて、自分が甲斐性がないために」というふうに
嘆かれたんですけれども、
あの、本当に大変な線量の中で生きておられます。


もう、そういうふうになると、やっぱりそういう事を気にしていたら生きていけないので、
「もう気にしない」とか、そういうふに決めてしまったのではないかと思う人が多いんですね。


だから、・・・なんていうのかな、
一般的な健康調査なんかをやると、
むしろ福島なんかのほうが、「何でもない」と答える人が多いのかもしれない。


でも、しかし、その「何でもない」という事で、
もう「将来も大丈夫だ」といわれてしまえば非常に恐ろしい事ですから、
その「何でもない」という事が、将来の「大丈夫だ」という事を保証するのではないのだという事も
是非知ってほしいと思いながら、わたしたちもかかわっていますけれども、
現実には相談会に来られる方は、だんだん少なくなっています。


結局、あの・・相談しても、何にもそれで得られるものがないからではないかというふうに、
わたしたちはすごく重い気分でいます。


それから東京でも相談会というのをやりましたけれども、
今度は本当に、東京ではですね、もっと相談会にこられる方が多いんだと思ったんですけれども非常に少なくて、
それは、やっぱり多くの避難の方が、福島出身だという事で差別を受けるという心配があって、
これはおそらく被ばくした人達、広島で被爆した人達が、様々な差別やなんかを受けながら、
ひっそりと隠れて生きてこられたというような事を知っていてそう言われるのではなくて、


直観的に、やっぱりこれから生きていくうえでどんな事が起こりそうかという事が
分かるのではないかというふうに思います。
そういう意味で、やっぱり現実にいろんな地域で
避難された方へのいろんな差別が起こっているという事も確かなようですし、
だからそういう事を恐れて、非常に名乗りにくくなっていると。


そういう中で、そういう人たちと各地域で、これは時間をかけてもコミュニケーションが必要だと思いますけれども、
さまざまなコミュニケーションが作られていくということで、
全ての方に対して、何らかの私達ができる範囲で対応ができればというふうに思っております。



posted by ぱわふる at 17:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 内部被曝 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

矢ケ崎克馬氏「内部被曝の基礎」 市民と科学者の内部被曝問題研究会・第一回総会シンポジウム4/22(動画・内容書き出し)

矢ケ崎克馬氏「内部被曝の基礎」 市民と科学者の内部被曝問題研究会・第一回総会シンポジウム4/22(動画・内容書き出し)
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内部被ばくの基礎

内部1.jpg

内部被ばくの基礎という事で、かなりエッセンスを捉えたという設定の仕方でやらせていただきたいと思います。
まず、内部被ばくですけれども、このように吸ったり食べたり飲んだりと書いてありますけれども、
空気中の埃を吸い込んで身体の中に放射性の埃を入れてしまう。
ここに書いてある埃の一粒一粒が放射性の埃のつもりで書いてあります。

内部2.jpg

あと一つは水の中に入っている放射性物質や食べ物の中の放射性物質を一緒に食べてしまう。
そこで、放射性の埃と私は表現いたしますけれども
ここからですね、実は1本の放射線が出てくるのではなくて、沢山の放射線が出てくる。
で、この場合は、身体の中から放射線が出てきて被ばくするという、そういう意味で
内部被曝という言葉を使わせてもらっています。

それで、ここに書いた赤い、ピンクの一粒一粒はどんな実態があるかという事を拡大して書きました

内部3.jpg

これが放射性の埃なんですが、
基本的には原爆での放射性の埃もチェルノブイリでの放射性の埃も福島の放射性の埃も
全部微粒子になっていると考えています。
中に含まれる原子はいっぱいありますけれども、
福島の場合にはヨウ素とセシウムが主体になっていると考えられます。
ただこれがですね、直径1000分の1ミリメートル以下というような大きさで、
たとえばこれが、1000分の1ミリメートルの直径のサイズであったとすると、
この中に約1兆個の原子が含まれているという事になる。
1兆個の原子のほとんどが、この原子のど真ん中から放射線を出すという、
この、放射線を発射することができる放射能を持っていますから、
このたったひとつの粒から沢山放射線が出てくる。
この場合、埃が身体の外にあるというのを書いてありますけれども、
実は原子の中心から出てくる放射線には
アルファ線、ベータ線、ガンマ線という3種類ある
と考えられておりますけれども、
アルファ線、ベータ線は非常に短くしか飛びません。
「透過性が低い」という表現を私はいたします。
ガンマ線の方は透過性が非常に高いんですね。
透過性が高いという事は実は相互作用、肉体との接触の仕方がうんとまばらなもんだから
エネルギーも失わないで遠くまで飛んでいっている訳なんですが、
その埃が身体の外にある時には、遠くまで飛んで、相互作用が弱いガンマ線だけにやられるというふうに
大雑把に見てよろしいという。

身体の外にこれがある時にはですね、ガンマ線がいっぱいいろんな方向に飛び出しますけれども、
身体に向かったものだけに被ばくします。

ところが先程のようにこの埃が身体の中に入ってしまうと、
この非常に短くしか飛ばないアルファ線やベータ線に被ばくしてしまう訳ですね。

これが、内部被ばくの方が、被曝する線量を沢山出し、被害が大きいという実態の一つの目安です

それで放射線が物体にあたったらどういう事になるかということを模式的に書いてみました。
放射線には光の種類のものと微粒子が飛んでいくものと二つありますが、
結局はこの図に書かれているような形で、トータルとして大雑把に理解してよろしいでしょう。

ここに3つ書いてあるものの、原子というふうに呼ばれているもので、
私どもの世界というのはこの原子が最終的な一つの体という事で知られておりますけれども、
この原子が1個で孤立しているという事はほとんどありません。

内部4.jpg

このように原子と原子が繋がっている訳ですけれども、
そこのところで、原子が繋がれる、繋がっていられる秘密はですね、
ここにちょうど書いてありますけれども、電子が二つペアになるという事が書いてありますが、
ペアになるという電子同士の力で、きちんとこの原子をつなげることができる。

私どもの身体で言えば、どんな命の機能を発揮する組織もですね、全部分子からできているんですね。
そこに放射線がやってくる。

放射線はすごくエネルギーが高いもんですから、
ぶつかったところの電子を吹き飛ばしてしまう。
そうすると、せっかくペアになっていて、原子と原子が繋がっていたのに、
ここでペアが破壊されてちょん切れてしまう訳ですね。
これが電子を吹き飛ばされることによって、分子が増えてしまう。
この現象が物理的に見て一番放射線の基本の作用である。


そこでですね、この分子の切断の様子がどんなふうになっているか?ということを
これもまたうんと単純化して書いてあります。
本質的な理解はこれで出来ると思います。

内部5.jpg

ここに書いてあるように、沢山分子がある分子の列が書いてあります。
たとえばこれがDNAであるとしましょう。
ガンマ線がやってきます。
ガンマ線というのはところどころ、今言った電子を吹き飛ばして分子を切断します。
ここでやらずに遠くにいってからやります。

ですから、ガンマ線の方はところどころだけ、被ばくを、いわゆる分子切断をして、
エネルギーを余らせて身体の外へどんどん飛び出してしまうというような性質です。

身体を貫くといわれると、すごく槍で断たれるような思いがしますが、
実は、放射線の中ではこれがいちばんやさしい、
・・悪さをするのにやさしいと言ったらちょっと語弊がありますが、やさいいタイプです。

これがですね、生命には切られたら繋ぎ直すというそういう作用があります。

基本的にその作用はミクロの場面というものを発揮されまして、
これが切られたらつなぎなおそうとする力が働きますが、
そのときに、周囲が健全であればちゃんとこのように元通りになる確率が非常に高いんです。

ところがアルファ線やベータ線のようにギシギシと、この遺伝子が切られてしまうと、
繋げようとした時に繋げる相手がいない。
だからこんなふうにですね、繋ぎ間違えてしまうんです。

この繋ぎ間違えたものがDNAであって、これが生き延びてしまうと、
こういうふうに繋ぎ直すような異常細胞結合が、
40回も50回も身体の中で行われて発がんに至るというふうに言われておりますけれども、
癌の元になったり、

それで、子孫に影響を与えることにもなります。

身体の中に入った放射性物質がどこに行くかという事というのが、
ユーリ・バンダジェフスキーさん、ベラルーシのお医者さんですが、その研究結果で出ております。

ここに5つの臓器や筋肉なんかが書いてありますけれども、
あらゆるところに、この放射性セシウムの137が運ばれています。
ということはここには8つしか書いてないけれども、身体のあらゆるところに運ばれる。
運ばれたところで放射線を出すんですから、
いままでICRPが言っていた癌に(+少数?)というようなそういうものじゃなくて、あらゆる病気が出てくる。
そういう基礎が放射線の分布状況で分かります。

内部6.jpg

特に、この赤い色が子ども、紺色が大人なんですけれども、
この甲状腺にはですね、非常に高いセシウムが含まれている。
この事が、甲状腺にはヨウ素が集められる、これがもう常識となっておりますけれども、
ヨウ素が集められる時にですね、粒子のまま甲状腺に入ってくる
粒子にはセシウムが含まれています。
だから、甲状腺によるセシウム137,4が
今詳しくは分かりませんけれども、
福島で30%もの子どもたちにしこりやのう胞があるというような状態が報告されました。
これも、子どもたちの甲状腺には今なおセシウムの放射線ガンマ線が出されているわけです。
ですから、2年後に再検査するなんてとんでもない話です。
半年、いくら長くても半年後にはきちんと検査をしていかなければいけない。
そういうことが大人の社会の務めとして、ここから出てくるものだと思います。


こういうふうに、えっと上がちょん切れてしまっていますが、
放射線の被害は、大きく分けて、わたしは1,2,3と3つをきちっと言いたいと思っております。

内部7.jpg

ひとつは急性症状だなんて言われるもので、
これについては確定的影響だなんて訳の分からない名前でいま、呼ばれているものです。

2番のものは確率的影響だなんて呼ばれているものですが、
もっと、実態的に言いますと分子が切られて、切られたものが非常に沢山になると機能が発揮できなくなる、
だから急性障害。


2番目は先ほど申しました、
遺伝子が生き延びようとする時に出てくる、そういう障害であって、
これも低線量といわれるような一番危険な病気だと思います。


3番目は分子が切られるもんですから、
肥田先生のぶらぶら病、そういうものが必ず出てまいります。
身体の機能が正しく発揮できないんですね。


で、澤田先生のお話しをちょっとだけいたしますが、
内部被ばくがずっと隠されてきました。
それでこれはですね、根源を正していけば全部がアメリカの核戦略からであります。

内部8.jpg

まずは核兵器の犠牲を隠す事
それから、原発を導入するのも、
そもそもはウラン濃縮工場を毎日運転させなければいけないという、軍事的なところからきております。


内部9.jpg

それであらゆるところで内部被ばくが隠されてきました。
特に原爆の内部被ばくを隠すのは、内部被ばくの元になる放射線の埃がないという,
台風に襲われた後、かろうじて粉じんの中にちょっと残っている、
この放射性線量を初めからあったという言い方をして、
内部被ばくはなかったという事にしてしまったわけです。


内部10.jpg

これがですね、
時間オーバーになりました、よろしくお願いいたします。

内部11.jpg

今の、我々が目指している内部被ばくをめぐる科学。
これがどんなふうになっているかという事を、構造的に教えていきたいと思っておりますが

原子力発電を遂行する方法は放射性物質を一生懸命まき散らします。
ところで命と環境は、この逆です。
命と環境を守るためにはれっきとした科学が必要です。
科学によってこれはある、「やってはならん」そういう事ができるようになる。
ところが今は、先程もICRPという名前がでましたが、
これは二つの大きな罪を行っております。

一つは功利主義で
生涯の上で出るという公益がある。公益を受けるからには少々犠牲が出てもあたりまえだなどという、
憲法違反、個人の権利、個の尊厳だなんていう事と全く相反する考え方がずーっと走ってきました。


もう一つはですね、内部被ばくを先ほどお話ししたように、原爆の時に隠した。
隠し続けるためにずーっと努力として内部被ばく研究をさせてこなかった。
100ミリシーベルト以下のデータがないなどというのは、典型的に彼らの努力の結果であって、
彼らの目的意識がここにあるわけです。


わたしどもは、れっきとした内部被ばく研究をする、科学の科学らしさをうちたてて、
そこでICRPではなくて、本当に命を守れる防護基準を作って行きたいと思っております。


どうもご清聴ありがとうございました。













posted by ぱわふる at 17:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 内部被曝 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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