2012年04月29日

肥田舜太郎氏「市民と科学者の内部被曝問題研究会」第一回総会記念講演4/22(動画・内容書き出し)

市民と科学者の内部被曝問題研究会 第一回総会記念講演 肥田舜太郎氏






ご紹介いただいた肥田舜太郎です。
長い間待望していたみなさん方のような優秀な方による内部被ばく問題研究会が発足いたしました。
おそらく世界で初めてだと思います。

核兵器に関心を持って、あるいは現在原発を動かしているどこの国でも、
内部被ばくの問題はほとんど知られていません。
特に国民の皆さんには全く伏せられています。
それはやはり、放射能というものを利用して、金を儲けようという側の者にとっては、
その被害を詳しく知られる事は、最も恐ろしい事なんですね。
だから、全勢力を上げて、内部被ばくは害がないという事を、
今日まで地球上のすべての国で、そう思い込むようにやってきました。

わたくしは広島で軍医をしていて、まぁ自分も被ばくをしたんですが、
偶然命が助かって、その代わり、その瞬間から、
即死した人、倒れた人、焼き殺されたというのを、いやというほど見てきました。
ですから、あの爆弾が原爆という事が分かって、
その原爆が放射線を出すという事が分かるまでには、少し時間がかかりましたけれども、
基本は放射線が主力の殺人兵器だというふうに私は認識しています。

そして67年間、いまでもまだわたくしに相談に来る被ばく者がいますから、
殆ど後半半生は全部被爆者のために生きてきたと言っても過言でない生活を送ってきました。
それほど卓越した医者でもありませんし、
学問的にもそれほど深いものを持っているわけでもない、平凡な町医者でした。
研究はする事はできません、時間がなくて。
症例だけは沢山持っています。

肥田1.jpg

そして、それを今振り返ってみると、
やはり、他人が目で見て「ああこの人は被ばくをしたんだな」
ケロイドがあったり、やけどをした後が残っている。
そういう人ももちろん大変な苦しみを味わったんですが、

内部被ばくを受けて、外から見たんでは何の証拠もない。
具合が悪くて医師にかかっても、日本の医師で内部被ばくを知っている医師は当時ほとんどいませんでした。
ですから、検査をしたり、診察をしても、どっこにも、
彼らの持っている医学知識では、異常が認められない。
必然的に「あなたは病気ではない」という言葉が出るんですね。

医師は自分で学んできて、検査の成績にせよ、信頼技術にせよ、どこかに異常があって、
それが心臓なり、肝臓なり、腎臓なり、すい臓なり、
どこかの内臓疾患に関係があるという判断ができない限り、病名が付けられない。

ですから、私のところに泣いて相談に来る大部分の人は、
どんな大きな病院に行って有名な先生に診てもらっても、
「あんたには病気はない」といわれます。

自分ではこんなに苦しくて、
まともには生きていけないほど体が悪いのに、
なんで医者が診て病気じゃないって言えるんですか?

そう言って怒ってきます、みんな。

私はそういう患者ばっかりを1960年ごろからずーーーっと診てきました。

そして出来る事は、本人を励まして長生きさせる事だけです。
その状態を治療するという方法が分からない。
だから結局は本人に健康を守るような生活の指導をして、
「一緒に長生きしようね」という話しかできなかった。

被団協という日本で唯一の被ばく者の組織に加わりまして、たった一人の被爆医師でしたから
結局私がやった仕事は20万、30万の生き残った被爆者の長生きを図るのがわたくしの仕事。

放射線のいたずらと抵抗して、人間が健康を守って生き抜く。
これがわたしの任務だなと思って、そういう仕事をしてきました。

ですから今、日本中を歩いて、いろんな話を頼まれてしますが、
みんなが私に要求するのは、
「どうやったらこの子を長生きさせられるのか」
「この女の子を結婚させて、赤ん坊がちゃんと生まれるでしょうか」
「私もまだ両親がたくさん長く生きているか分からない、
面倒を見てまだ長生きできるにはどうやっていきたらいいか」っていうのがみんなの要求です。

だから、沢山の専門家の人が言うように、
「事故を起こした発電所から、できるだけ遠くへ行って、放射線の来ない所へ行きなさい」
あとは「水と食べ物を絶対に汚染されていないと確かめたものだけを食べなさい」
そういう指示をするのね。
皆さんもテレビでそういうお話しを聞かれたと思います。

それのできる人がいったい何人いるんだ?と。
大部分の人はできません。
出来ない事を教えたってしょうがないんですね。
だからわたくしはみんなにできる事を教えます。


それを言ってくれる医者だというんで、全国から「来てくれ来てくれ」の話がくるんです。
それは私が被ばく者として、沢山の被ばく者仲間を、
癌や白血病にかからないで、寿命いっぱいに長生きさせようという運動を、
何10万という被爆者の人達と一緒にやってきた経験があるからです。
それは、結論から言えば、
自分の健康を守って、自分の命を何よりも大事だと、本当に思って、
その命を損なわないような、そういう理想的な健康な生活を意識的に努力をしてやるしかない。
放射線防護の戦いはそれしかないんだ。

私は沢山の被ばく者と30年、そういう運動を続けた経験から、確信を持ってそう言います。
他に名案はない。

それともうひとつは、
自分と自分の子供だけが幸せになるという考えは絶対に持つな。
幸せになるなら、みんな同じ母親とみんな同じ子どもが全部幸せになる道を考えろと。

それには努力をして、日本中の原発を全部止める。

それと、世界中の核兵器を無くして、日本の国がまたまた核戦争に利用されるような事は絶対にしない。
それには勇気を持って、アメリカに帰ってくれという事なんだと。
そこまで突き詰めなければ、この原発問題は片付かないよという話をして歩きます。


これは思想でも何でもない。
今ある原子爆弾の放射能という、余計なものの被害で苦しんでいる状態から抜け出そうと思えば、
一番それを妨害しているアメリカに帰ってもらうよりしょうがない。
原爆どころじゃない。
核兵器まで持ちこんでくるんだ。

そんな出会いは、もう67年もたった、
昔戦争が終わって、もう、その時の償いは十分我々はしてきた。
明日からまだまだ、さんざん奉公しなければならない義務は何にもないんだ。
そういう覚悟が決まれば、あなたは放射能と戦って生きる勇気ができる。
そういう話をしてきます。

肥田2.jpg

皆さんはもう、とっくにご承知だと思うけど、
直接外部被ばくを浴びる場合は、放射線の強さに、やはり一定の条件がある。
皮膚を貫いて、中にはいるだけの、そういう放射能の強さがなければ、
外部被ばくも人間の体に害を与えることはできない。

しかし、内部被ばくの場合は、
放射線の量や質の大小は無関係です。
どんな少量でも、入ったら最後被ばく者なんです。


入った放射能は沢山だから危ない。少量だから大丈夫なんていう事は全く無いんです。

アメリカは内部被ばくは入った放射線が微量だから、人間の体には害を与えない。
何の根拠もないウソを、(原爆を)落とした瞬間から日本にずっとウソをつき続けてきた。
沢山の人がそれに惑わされて、
沢山の大学教授が研究もしないで、
「内部被ばくは量が少なければ安全だ」と、今でもまだ思っているんですよね。

わたくしは、広島の被爆者が同じところで、同じ状態で被曝をした人間が、
片一方は3日後に死に片一方は今日まだ生きている。
人によって違うんですよね、対応が。

つまり放射線と人間の関係は、
その放射線と今受けた人間の健康状態が、その人の将来を決める。

同じような状態が起こっても、みんな被害は違うんです。

それを沢山私は経験しているから、
福島の人に、何μシーベルトでどうのこうのっていろんな意見が、こう、出ています。
全部同じようにあなたの隣の子も、その向こうの子も、その向こうの子も、お宅の子も
みんなおんなじ条件で被曝をしたんだ。
しかし明日から、この子たちに起こってくる運命は、一人ひとりみんな違うんだと。
こっちは100まで長生きするかもしれない。
こっちは、悪いけれども、高校生の時に癌が出るかもしれない。
それは、そのこの本人が持っている、その時の被ばくした時の健康状態によって違うんだと。

だから、基本は、
放射線は身体に入ったけれども、
その放射線が悪さをして、身体の中であっちこっち、こう悪さをしながら時間をかけて病気を作っていく。
それを作らせないようにすれば、長生きできるんだと。

日本の広島・長崎の被爆者は、みんなそうやって長生きしてきたと、
だからあんたがたも、何となく生きているという生き方じゃなくて、
明日から「私は正しく生きるんだ」と、「放射線には負けない」そう思って、
飯の食い方から夜の寝方から、トイレの行き方からセックスまで。
何もかも自分が行う行為が度が過ぎないように、
許された自然の


−2−


お酒も過ごさない
煙草も今日限りやめる。
悪いといわれた事は全部やめる。

そういう生活に、あなたも父ちゃんも、それをみならって子どもも躾る。
そういう生活を明日からしなさいと。
それがかったるくて嫌だったら、遠慮なく放射線に負けて死んでください。

そういう話をして歩きます。

そこまで言わないと、
ただ、「放射線っていうのは怖いものです。どうのこうの」と、
学者の先生が話をするように話しても、
今の、本当に心底心配している母親の悩みは止まりません。


原発というものが、こんなに恐ろしいものだという事が、
まだみなさん、本当の恐ろしさはまだ出ていない。

放射線の恐ろしさの一番深いところは、
医者が診ても病気だとは思えない。
しかし本人は身体の具合が悪くて、活動ができない。
それを悩んで自殺をした被ばく者は沢山あるし、
会社へ勤められなくなって「あいつは怠け者だ」といわれて、
自分じゃあ、働く気が十分ありながら、あの爆弾を受けたためにこんなになったんだと、
誰に訴えても分かってもらえない。


人間こんなに苦しい事はないですよ。ほんとうに。

72歳の時に、私のところへ訪ねてきた被爆者がいるんです。
22歳の時に広島で被爆をして、数週間たってぶらぶら病が出ました。
だけど軽くて、何日か苦しんで治っちゃって、
そのまんま、何とも無しに70何歳まで生きた。
それで、中小企業の社長さんで、沢山の人を使って、
それが、1980何年、ちょうど原爆が落ちてから、35年ぐらい経って、急にぶらぶら病が出てきた。
毎日自分の工場を回ってね、5つあるんだそうです
そこを回ってみんなを励まして、現場で段取りを付けるのが社長の役割。
ところがそれが回れなくなった。かったるくて。
それで、新潟の人なんですが、農協の病院や日赤の病院、
ありとあらゆるところで先生に診てもらって、どこへ行っても「なんともない」と。
どうしても納得いかないから、懇意のあった医院長に紹介状を書いてもらって東大まできた。
ホテルを取って。
で、3日待ってやっと診てもらえて、それでいくつか検査を受けて、
そして、何日になったら来なさいといわれて行ったら、
「あなたには病気がありません」
「どうしてですか?私はこんなに悪いんですけど」
「私はどんな人を診ても病気を診間違う事はありません」と言うんだそうです。
「私があなたを診てどこにも病気がない。誰に聞いてもらっても、私のやった検査は全うだし、
診断の結果は間違いがない。だからあなたは病気じゃありません」


それで帰りに、埼玉県のこういうところに詳しい医者がいるっていうのを聞いてたもんだから、
わざわざ僕のところに来て、カンカンに怒るんですよ。
「なんぼ偉い東大の先生か知らんが、世界中の人間の全部の病気が分かる訳はなかろう」と
「てめえが分かんない時は分かんないって言えばいいじゃないか」
「なんで病気が無いなんていうんだ」って言ってね、
カンカンに怒って僕のところに来たんですよ。

それはその通りだ。
そのお医者さんの考えは間違ってる。
で、あんたの病気は
こういう訳で、今の医学じゃどうしようもないし、どこぞが悪い事も今の医学では分からない。
直す方法もなければ、中に入った放射線をつまみ出す方法もない。
あんたが自力で自分の意思で命を守って戦って生きるしかないんだ。という話を2時間ぐらいしました。
それで、やっと納得して帰ってね、
それから毎月報告してよこします。

「先生に言われてからこういう生活をしている」と、
だんだん、だんだん、その症状が薄れてね、
結局最後は癌で亡くなりましたけれども、長いお付き合いをしました。

つまり、ぶらぶら病っていうのは、
ま、僕らはぶらぶら病っていう名前しか知りませんが、患者さんが付けたその名前を言うんですけれど、
これが、福島に出るだろうと、わたくしは悪いけれど推定しています。


と言うのは、被ばくした放射線は、
広島・長崎と同じ、プルトニウムとウラニウムを混ぜ合わせたプルサーマルというのを使っている。
だから、広島と長崎の被爆者が経験したことは、必ずこの人達に起こってくるだろう。


その時期は、ま、おおむね3年後が一番まとまった始まりだろうという推定をしています。

でも、残念だけど、もう始まってますね。
1年目、何人ものお母さんが脱毛が始まった。
放射線の疾患の特徴は、
粘膜出血、高熱、それから口の中の口内炎。どんどん悪くなって腐ります、腐敗をする。
それから、柔らかい皮膚に紫色の斑点が出ます。
最後に頭の毛が抜ける。
抜けるっていうより取れるんですね。
当時の経験では頭をこうやる(なでる)と、その下の毛がすっっと取れる


私のところにもう4人、福島の相馬のご婦人から、
4人が、「先生の書いた本にある”脱毛”っていうのが自分に始まったみたいだ」って言ってきています。
だから、あと1年ぐらい経つと増えてくるんじゃないかと心配しています。

心配する理由は、
日本中の医者が今、どの医者もひとりも内部被ばくの症状を診た事がない。
放射線被害についての知識も持っていない。
これは政府の力で、みんなで被ばく者を診て、正しい指導ができるように急速に体制を作らないと、
医者も困るし、患者さんも気の毒な状態が起こります。


そういう心構えも準備も今の日本の中にはなんにもない!

皆さん自身が現地のお母さん方から、「明日からどうしたらいいんですか?」といわれた時に、
おそらく、自信を持って「こう生きれば大丈夫よ」っていうものは、皆さんは持ってないと思う。
自分の努力で生きる以外に手はないんですよ、放射能の被害は。

だから自分が自分の命の本当の主人公になる。

そんな思いを持っている人は誰もいない。
朝起きて自然に生きているから生きている。
その時思いなおして、
「今日1日自分は放射線に負けないで生き抜くんだ」という意志を持って生きる。

肥田3.jpg

この努力が、私は放射線と戦う一番だいじな要素だと、経験上思っています。

もう時間が来ました。

皆さんがこれから成すことで一番大事な事は、
孫とひ孫のために、日本の全ての原発を止めて綺麗にした日本を残すという事が一つ。

もう一つは、今被ばくをしていろいろ思い悩んで苦しんでいる人たちを励まして、
元気を、向こうを向いてね、明るく生きる道を一緒に作ってあげることです。


つまり、被ばくした人は、助けが欲しい。
薬もダメ、医者もダメ、なにもダメとなったら、
やっぱり背中をたたき、腰をたたいてね、「一緒に生きようよ」という人を沢山作らなくちゃいけない。
それには、放射線に関心を持った皆さんが学んで、そういう人間になって頂くほかしょうがない。
そう思ってわたくしは95歳でも、負けないで、毎日講演をして歩いています。


ですからみなさんも今日、この話を聞いた後、
そういう立場で被ばく者に対して、励ます人間として立ち向かってほしい。
そういうふうにお願いしてわたくしの話を終わります。


沢田昭二氏「市民と科学者の内部被曝問題研究会」第一回総会記念講演4/22(動画・内容書き出し)

================================

肥田先生の話を聞くと力が湧いてきます。
ここまで私の文字起こしを読んでいただいたけれど、
お時間があれば、先生の動画をご覧になる事をお勧めします。
時にやさしく、そして力強く、慈悲深く、そして凛として
温かく、淋しげで、頼もしく、自信に満ち、また、真っ赤になって怒りを表す。
そんな肥田先生の全身全霊で話される講演は大好きです。
聞いているだけで、見ているだけで、長生きできそうな気持になっちゃうww


私が一番初めに肥田先生を知ったのは、2011年4月です。

4/24広島にて内科医の肥田舜太郎医師講演(内容書き出しました) 

            ↑
この時よりも、今の方がもっと若くなっているような気がするw
私も、この時はまだ、書き出しを始めたばかりで、句読点も打たず、今見るとヒドイwww


posted by ぱわふる at 18:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 内部被曝 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月28日

がれき灰の業者搬入想定せず

がれき灰の業者搬入想定せず

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201204260055.html

山口県市長会は25日、山口市で定例会を開き、東日本大震災のがれき広域処理の廃棄物受け入れ基準や処理方法を明確化した国の告示について、県から話を聞いた。

 門田栄司環境生活部長が、広域処理要請量の約4割が12都府県に割り当てられた現状などを説明。焼却灰をセメント原料に加工している山口エコテック(周南市)への搬入は「想定していないと聞いている」とした。

 質疑で、防府市の松浦正人市長は「県が重い腰を上げるころには(がれき処理は)ほとんど終わっているのではないか」と指摘。告示で「灰は最終処分場で埋立処分」と規定されたことに対し、「処分場がないが、どうすればいいのか」などの声が出た。

 環境省は17日に災害廃棄物処理特措法に基づき広域処理のガイドラインを省告示していた。可燃物は高機能な排ガス装置(バグフィルター)がある施設で焼却し、灰は最終処分場に埋立処分▽焼却灰の放射性物質の濃度を月1回程度測定▽最終処分場の敷地境界で空間放射線量率を週1回程度測定―などと定めている。
posted by ぱわふる at 23:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 山口県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

放射性物質以外に瓦礫に含まれていると思われるもの

放射性物質以外に瓦礫に含まれていると思われるもの

瓦礫焼却灰から基準を大幅に上回る六価クロム(岩手県一関)
http://goo.gl/my5E5
放射性物質を全国に拡散する事は絶対にしてはいけないというのが私の考えです。

そして、これは瓦礫を受け入れる全国の自治体だけの問題ではないと思います。
このような、有害物質が外気に漏れ出さないように、
また、焼却灰の中に入ったまま、無造作に埋めないように、
放射性物質の測定はもちろんですが、
他の有害物質もきちんと調べてから焼却して欲しいと思います。


環境総合研・池田副所長
「津波によって流されたがれきは、油類や農薬類などの有害物質を吸収している。
日本の焼却炉における排ガス規制は、ヨーロッパに比べて非常に甘い。
規制されているのは窒素酸化物、ダイオキシン類など5項目にすぎず、重金属などは野放しだ。
こうした未規制の物質が拡散する恐れがある」
とおっしゃっています。
「被災地瓦礫の処分」 池田こみち環境総合研究所副所長の提言(2/15東京新聞こちら特報部)より

1月31日、一関地区広域行政組合大東清掃センターごみ焼却施設の焼却灰から 六価クロム化合物含有量が1リットル当たり7・82ミリグラムと基準値(同1・5ミリグラム)を 大幅に超えたとの報告がありました。


六価クロム 基準値大幅に超す
岩手日日新聞社 (02/01)

一関地区広域行政組合大東清掃センターは31日に開いた同センター公害防止対策協議会で、
同センターごみ焼却施設の焼却灰の六価クロム化合物含有量が1リットル当たり7・82ミリグラムと基準値(同1・5ミリグラム)を大幅に超えたことを報告した。

2011年12月9日に受け入れを開始した被災地のがれき焼却が影響したとみており、1月6日以降受け入れを停止している。

同センターは県の委託を受けて大槌町大槌地区仮置き場の可燃ごみの受け入れを行い、昨年12月に約151トン、1月5日に約9トンを搬入した。

六価クロム化合物の含有量が基準値の5倍以上になったのは昨年12月21日に採取した焼却灰。同センターは薬剤処理が不十分だったことが原因とみており、基準値超過の判明後、がれきの受け入れを停止したほか
焼却灰の他機関での再検査、処理薬剤の添加量を増やすなどの対応を取った。

大槌町のがれきは年度内に240トンの受け入れを予定しており、同センターは安全性を確認した上で受け入れを再開する方針。

今後は東山清掃センターに埋設済みの焼却灰の再処理を行い、 六価クロム化合物の溶出試験を月2回、東山清掃センターからの放流水の検査を月1回行うという。

六価クロムは強い毒性があり鼻中隔穿孔(せんこう)やがん、皮膚・気道障害などの原因になるとされる。


========放射性物質以外に瓦礫に含まれていると思われるもの

■ ヒ素

ヒ素を含む海の泥が三陸沿岸に打ち上げられていることが、東北大の調査でわかった。
ヒ素の環境基準(水に溶け出すヒ素の量が1リットルあたり0.01ミリグラム以下)を超えた地点があるのは 岩手、宮城の両県で岩手県の大船渡港では基準の5倍超、野田村や宮城県の岩沼市と名取市で約4倍。
宮城県気仙沼市の住宅地に有害物質のヒ素を含む大量の土砂が流出した問題で、菅原茂市長は11日、井戸や沢の水から環境基準を超えるヒ素が検出されたと発表。ヒ素は5〜50ミリグラムを摂取すると中毒症状を起こす。

■ フッ素・ホウ素

仙台市や宮城県石巻市など12地点の表土や地下30センチの土壌を採取。ヒ素は半数の6地点で基準を超え、最も高かったのは2.2倍。フッ素は3地点で超えたが、いずれも2倍未満。ホウ素は1地点で1.6倍。

■ 重金属・有機スズ化合物

三陸沖の海底にたまっていた重金属や有害物質が津波で陸上まで運ばれた可能性があるとして、東北大が1日、調査に乗り出した。岩手県から福島県北部までの津波浸水域で、泥を採取して分析する。東北各地にはかつて多くの鉱山があり、ヒ素や重金属が川を通じて海へ流れ込んでいた。現在は使用が規制されている有機スズ化合物が船底の塗料に使われている。

■ アスベスト(石綿)

東日本大震災の被災地でアスベスト(石綿)が飛散していないか確かめるため、近く調査に乗り出す。
アスベストが全面禁止になった2006年までに建てられた建物には、建材として使われている可能性がある。

■ 油・メタンガスの巨大タンク、薬品が入ったドラム缶

宮城県の沿岸部を中心に、工場などに保管された毒性の強い薬品や可燃性の化学製品が各地で流出している。

■ シアン化合物・臭化メチル

石巻市内で、防虫用に保管されていたシアン化合物のドラム缶2本が発見された。殺虫剤などに使われ、毒劇物取締法で劇物に指定されている臭化メチルのボンベ125本なども流出。

■ 硫酸・塩酸

賀城市と仙台市にまたがる化学薬品販売会社・木田株式会社(本社・東京都)の流通センターが津波に襲われ、薬品を小分けしていたポリ容器約2300個が建屋ごと流された。このうち1100個には塩酸、硫酸などの劇物が入っており、約700個は回収されたが、約400個の行方が分かっていない 。

■ 病原性微生物・有害物質

大津波が運んだヘドロは病原性微生物や有害物質を含む恐れがあり、注意が必要。

■ 危険な微粒因子

石巻赤十字病院の矢内医師は、震災後に発生した悪臭は、地域の大気汚染の激しさを物語ると言う。石巻市の工業地域、日本製紙の工場は、港湾の片付け作業は、まだ開始されておらず、工場から出た廃棄物は、依然として放置されたままとなっている。この工業地域では、大気が肺炎を起こす致死微粒因子により汚染されている。




六価クロム毒性

強い酸化作用から、六価クロムが皮膚や粘膜に付着した状態を放置すると、皮膚炎や腫瘍の原因になる。
特徴的な上気道炎の症状として、クロム酸工場の労働者に鼻中隔穿孔が多発したことが知られている。
これは飛散した酸化剤や顔料などの六価クロムの粉末を、長期間に亘って鼻腔から吸収し続けて、鼻中隔に慢性的な潰瘍が継続した結果と考えられる。

また、発癌性物質としても扱われている。多量に肺に吸入すれば呼吸機能を阻害し、長期的には肺癌に繋がる。消化器系にも影響するとされ、長期間の摂取は肝臓障害・貧血・大腸癌・胃癌などの原因になりうる。

六価クロムを粉末状で取り扱う職場は周囲への飛散を防いだ上に、目・鼻・口に入らないよう厳重に管理し、
皮膚や衣服にも付着したままで置かないように厳重管理することが必要である



posted by ぱわふる at 23:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 広域処理してはいけない理由 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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