2012年05月09日

北九州市のみなさんへ、新たな安全神話に騙されています

北九州市の試験焼却決定の報を聞いてびっくり。

お友達のブログで知りました。以下転載。
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北九州市のみなさんへ、新たな安全神話に騙されています
http://atta-an.seesaa.net/article/269043462.html

北九州市は、石巻市の「瓦礫」放射性廃棄物を引き受けると決め今月20日21日に試験焼却を行うことにしたそうだ。
検討委員会では全員賛成だとか、反対意見や疑問すらない人選なんだ、これにもびっくり。

さらに驚いたのは、市役所環境局発行のチラシだ。
自然放射能のことを書いて、あと、福島原発事故のことも、そこから拡散された放射性物質のことも、何も書かれていない。まるでこの世は太平。「死の灰」と放射性物質が呼ばれていることもまったく触れられていない。
そして、なんといっても恐いのは、低線量の内部被曝が人体に与える影響についても一言も書かれていない。「放射能は安全ですから心配しなくてもいいですよ」とだけ言いたいだけのチラシになっている。
安全な放射能はない!
これが現在の科学の知見だ。
それを紹介して批判するならまだしも、それすら行なっていない。
そんな学会の定説すら存在しないかの如くだ。
これが全国の自治体が手本とし、環境先進都市を自負する都市のやることか。
市民から考え判断する材料の提供を完全にサボっている。いや、隠している。

ベクレル、シーベルトの説明がのっている。
ベクレルは、炎の強さ
シーベルトは、体の温まり具合
と説明されている。
「まあ、放射能って、ほんわかしてていいわねぇ〜」という感想を期待してイラストを描いているのだろうか。
体の細胞を破壊し、人体に損傷を与える、人の一生を台無しにするばかりか生命すら奪ってきたことなど何ら触れられていない。
東京電力福島第1原発の事故以前には、原発は事故を起こしません、といい
事故が発生して放射汚染が東日本に広まって以降は、放射能は安全ですの神話の流布に精を出す人たち。
環境先進都市の環境局が、こんなチラシを配布するとは驚いた。
原発マフィアの連中に魂を売ったのか、もともとその仲間だったのか、
市民としては検証が必要だろう。

偏西風の風下に住む私達山口県の住民は、こんなチラシに騙されるものではない。
直接の脅威になるからだ。
島田市の実証実験でも、バグフィルターで取れるのは60%前後とされている。
風や雨の降り方によっては、ホットスポット的なゾーンが生まれる。
この点だけからも、私たちは焼却試験と「瓦礫」受入に反対する。

なによりも、焼却場が市内3箇所とも、100万都市のどこにも影響することだ。
北九州市の子どもや妊婦への影響が本当に心配だ。
こんなチラシに騙されて、「安心して気楽に」被曝するのかと思うとぞっとする。

北九州市の市民のみなさんの再考と検討をお願いしたい。

参考:市の出しているチラシ
http://www.city.kitakyushu.lg.jp/files/000112103.pdf
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そして明日北九州に集合です!同じくお友達のブログから転載。
胸にじーんときます。

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明日、北九州市に山口・宇部からの声を届けに行きましょう!
http://atta-an.seesaa.net/article/269255751.html


以下は、うべっちゃに書いた文章のコピーです。

春うらら、この世はすべてこともなし

連休中、天気にも恵まれ、とくに5月5日はすべての原発が稼働を停止して、子どもの日の良いプレゼントになったと喜んだひとも多かったでしょう。

私もその1人で、新天町商店街の祭りに出かけ、神輿と狐の嫁入りに模した練り歩きに、久々の心晴れるものを感じていました。
私の役割といえば裏方で軽トラで椅子や机を運ぶ程度、気分も楽です。

でも、しかし、
原発のない世界が簡単に実現できるはずもなかろう、
またなんと言っても、福島や東日本の子どもたちの被曝は連日続いているのだし、なんの解決にもなっていない現実があるのだ、
まだまだ道は厳しいのだという思いはありました。

それはどんな形でやってくるのだろう、心の準備は必要だろう、とは思っていました。

それは、北九州市から来ました。
前から放射性廃棄物=「瓦礫」の受け入れを決めていた北九州市は、5月1日、検討委員会を開き受入をすすめることを20名の委員全員の賛成で決め、今月下旬には、試験焼却をすることにしたというのです。80トンをじっさいに燃やすというのです。
昨夜遅く北九州の仲間から、その日が、今月20日21日になったという連絡がありました。
えっ、日曜日にもやるの!
また随分早い手回しではないか!

山口県知事や下関、山陽小野田、宇部の各首長には連絡なり了解なりをとっているのだろうか。
風下の自治体や住民を当事者としてみていないのだろうか。


放射能を運ぶ風に県境も市の境もありません。
関門海峡ひとマタギ。下関市は、600mもありません。
小倉や若松の住民には説明会が順次ひらかれるというのに下関では行われない。
宇部だって、風と雨の降り方では、煙突直下よりも汚染量が高くなることは十分あります。


今度の3・11で私達が放射能について一番学んだこと、
安全な放射能はないということです。
多い少ないかではない、放射能を体内に取り込むかどうか、だということです。低線量の内部被曝をあなどってはいけないということです。


その視点から見れば、なんのことはない、原発の稼働は停止しているが、ほん近くに、原発と同じものができようとしているということです。

「そらあ〜、あ〜た考えすぎですよ」と言われるでしょう。
それで、納得できればどんなにいいことか。
原発や放射能の心配は遠い世界のこと、私には私の生活があるもんねぇ〜で済ますことができます。
本業の村のトイレ屋に精を出し、あったか村の山籠りを急ぎたい。

ここが考えどころです。
つかの間の安心のために知らんふりをする・見ざる聞かざる言わざるの世界に座り込むか、
3・11以後、小出裕章さんにまで来てもらって勉強した科学の立場(放射能の被害にしきい値はない)に立つか。

またまた騙されるか、今度は、向き合うか。


北九州市がチラシを出しているというのでネットで見てみました。
これが環境先進都市かと疑ってしまいました。
市民を馬鹿にしています。
感想を書いておきましたので見てください。
また自分の目でも確かめてください。

3・11以後ですら放射能をこんなに軽く扱う人がいるのか、と疑います。北九州市は環境モデル都市でもなんでもありません。
市民に考えさせないようにしているだけです。

この年になって騙されたいう言い訳を何度もしたくありません。
小出さんのいう「騙された側にも責任がある」が、今、北九州市と周辺自治体・住民の間に生まれるでしょう。

まずは、知ること、
5月10日に市民団体が出した公開質問状に市が答える場があるそうです。3時市役所本庁。
私は、当事者の1人として行ってみるつもりです。2時半に北九州のみなさんがロビーに集まっています。
3月に、受け入れを決める市議会の傍聴には行ったのですが、即決で決められてしまい着いた時には終わっていました。今度は、早めに行く予定です。

一緒に行く人がいれば連絡ください。

参考:私のブログです。一読ください。
「北九州市のみなさんへ、新たな安全神話に騙されています」
http://atta-an.seesaa.net/article/269043462.html

なお、私達(小出裕章さんのお話を聴く会)では、木下黄太さんの講演会を5月16日(水)ヒストリア宇部で予定しています。
こじんまりした勉強会の予定でしたが、木下黄太さんの九州講演行脚の皮切りになり、北九州問題が一番大きな焦点になってしまいました。木下さんは、宇部のあと長崎、熊本、飯塚、小倉をまわります。
詳しくは、スタッフブログをご覧ください。
ここからも、北九州市への怒りと抗議の声をあげるつもりです。

意思表明したい人はぜひおいでください。
定員が小出さん講演会の1割の150人なので予約が必要です。

ここからどうぞ。
小出裕章さんのお話を聴く会 スタッフのブログ
http://blog.goo.ne.jp/flyhigh_2012

転載ここまで---------------------------------------------

石巻市の亀山市長さんは、山口県萩市にも声かけられてますよね?
どうして山口県や九州という遠いところに声かけられてるのですか?

山口県や九州は瓦礫の受け入れではなく、
安全な食材の提供や移住してくる方の受け入れという形で支援できます。
是非そちらを検討してみてくださいね。


このままでは、安全な食材や移住先まで提供できなくなってしまいます。

【追記あり】がれき受け入れ、国に判断基準求めよ 萩市議会が県に要望決議 /山口
http://halmamayamaguchi.seesaa.net/article/269128649.html


仙台市が瓦礫処理がかなり進んだので、石巻のものも受け入れると
昨日ニュースで言ってました。


石巻等の廃棄物 仙台で受け入れ(宮城県)
http://halmamayamaguchi.seesaa.net/article/269127020.html






(関連ニュース 2012年4月6日)

石巻かほくリアスの風より。
http://www.sanriku-kahoku.com/news/2012_04/i/120406i-gomi.html

■災害廃棄物の受け入れ検討 2012.04.06
北九州市が石巻市訪問  災害廃棄物仮置き場視察/

 石巻市で発生した東日本大震災の災害廃棄物の受け入れを検討している北九州市の梅本和秀副市長らが5日、現地調査で石巻市を訪れ、川口町や雲雀野町の廃棄物仮置き場など5カ所を視察、亀山紘市長と会談した。

 梅本副市長は「実際に来て見て廃棄物の量がすごいと思った。処理能力が追いつかず、何とかしてほしいとの地元の人々の思いはよく分かった」と話し、北九州市に持ち帰って検討し、最終的な判断をするとの意向を示した。可否時期は示さなかった。

 一行は日和山公園から門脇町や南浜町などの被災地を一望した後、川口町や雲雀野公園の一時仮置き場を視察。

 雲雀野町2丁目にある災害廃棄物の2次処理業務を行う特定共同企業体(JV)石巻ブロック事務所で業務概要の説明を受け、建設が進む中間処理施設を見学した。

 雲雀野地区の2次仮置き場では放射線の測定もしたが、北九州と同じ安全な数値だった。(←ほんと???)

 市役所で亀山市長と会談。梅本副市長は「検討を進める中でまだまだ多く情報が必要」と述べ、亀山市長は「理解をいただくため、できる限り情報を提供する」と答えた。

【震災廃棄物の2次仮置き場を視察する北九州市の梅本副市長(左から2人目)ら=石巻市雲雀野町2丁目】


posted by ぱわふる at 19:48| Comment(0) | TrackBack(0) | がれき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

セシウムの濃度3割増えた― 島田市 瓦礫 焼却試験後,市民が検査し判明

燃やしてからでは遅い.jpg


セシウムの濃度3割増えた― 島田市 瓦礫 焼却試験後,市民が検査し判明



大気中に出てしまった放射性物質やその他の有害物質は木々にふり、雨とともに地面にしみこみ、
作物や水を汚染します。人々の健康を害します。
被害をこれ以上拡散しないためにも、島田市は即刻瓦礫の受け入れを中止してください。

北九州市も今月20日21日に瓦礫の試験焼却をすると発表しています。

島田市のこの結果を見てもなお、そのような愚かしいことをするのでしょうか。
北九州市には瓦礫の受け入れではなくて、北九州市ならではの被災地支援があると思いますし、
何より北九州市が焼却したら、汚染は風向きによって近隣の県にもひろがるでしょう。
汚染が低く済んでいる西日本を汚染させたら、
いったい私たちは食材をどうやって手に入れればいいのでしょうか。
どこで暮らせというのでしょうか。

山口のお友達のブログです。

北九州市のみなさんへ、新たな安全神話に騙されています
http://atta-an.seesaa.net/article/269043462.html
明日、北九州市に山口・宇部からの声を届けに行きましょう!
http://atta-an.seesaa.net/article/269255751.html



静岡放射能汚染測定室から、『島田市の試験焼却前後おける松葉の放射能調査結果について』を転載します。

http://sokuteisitu.plumfield9905.jp/2012/04/29/%e9%9c%87%e7%81%bd%e5%bb%83%e6%a3%84%e7%89%a9%e5%ba%83%e5%9f%9f%e5%87%a6%e7%90%86%e3%81%ab%e5%af%be%e3%81%99%e3%82%8b%e8%a6%81%e6%9c%9b%e6%9b%b8%e3%81%ae%e8%b3%87%e6%96%99%e3%80%82/%e8%b3%87%e6%96%99%ef%bc%94%e5%b3%b6%e7%94%b0%e5%b8%82%e3%81%ae%e8%a9%a6%e9%a8%93%e7%84%bc%e5%8d%b4%e5%89%8d%e5%be%8c%e3%81%ab%e3%81%8a%e3%81%91%e3%82%8b%e6%9d%be%e8%91%89%e3%81%ae%e6%94%be%e5%b0%84/

島田市の試験焼却前後おける松葉の放射能調査結果について

2012/3/31
京都大学大学院・工学研究科
河野 益近

はじめに

島田市が2012 年2 月16 日、17 日の両日、福島第一原発事故の放射能を含んだ震災瓦礫(主に木材チップ)の試験焼却を行うと発表した。その発表を受けて、放射能の再拡散を懸念する市民グループが、試験焼却前後に焼却場周辺や島田市内(一部隣接市)の6 ヶ所とコントロール(比較対照)として静岡市内1 ヶ所で松葉を採取し、松葉に含まれる放射能の調査を行った。
私は松葉の採取方法のアドバイスと放射能の測定の分野でこの調査に協力させていただいた。ここでは、主として、焼却前後に採取された松葉に含まれる放射能について報告する。

松葉試料の採取

試験焼却による影響を調査するために、試験焼却前の2012 年2 月10 日に第一回目の松葉の採取を行い、試験焼却後に第二回目の採取を行った。試験焼却後の採取は、2 月18 日(1)、20 日(2, 3)、22 日(4, 5, 6)。さらに一部については再採取を3 月6 日(4, 5, 6 とコントロール(比較対照)1 ヶ所)に行った(図.松葉の採取場所)。

松葉の採取場所

河野資料1.JPG


試験焼却前の第一回目の採取は2010 年と2011 年に芽を出した葉を分けて採取した。試験焼却後の第二回目は2011 年に芽を出した葉のみの採取をおこなった。これは福島第一原発事故からの放射能を直接浴びた2010 年葉は、直接の影響を受けていない2011 年葉に比べて放射能が10 倍ほど高いため、新たに追加される放射能量を調べるためには放射能の低い2011 年葉が有効だからである(図.静岡県内での2010 年葉に対する2011 年葉の放射性セシウムの割合)。

静岡県内での2010 年葉に対する2011 年葉の放射性セシウムの割合
*)Cs-134, Cs-137 以外は自然放射線のピーク


河野資料2.JPG

松葉試料の測定

採取した松葉試料は、200cc の測定容器に封入し、ゲルマニウム半導体検出器で測定をおこなった(図.島田市の松葉(第二回、1、2011 年葉)のガンマ線スペクトル)。半導体検出器の周囲は、建物のコンクリート等からの自然放射線を遮蔽するために10cm の鉛で覆われており、また鉛の内側には鉛からの自然放射線を遮蔽するために10cm の純銅で覆われている。

測定に用いた松葉試料の重量はおよそ53g から107g、測定時間はおよそ70,000 秒から270,000秒である。検出限界は試料重量と測定時間によって異なるが、その最小値はCs-134 で0.35 Bq/kg、Cs-137 で0.41 Bq/kg である。

結果と考察

第二回目の測定で、高い放射能を示す松葉があった。2010 年葉の混入が考えられたので、一部は再度採取してもらい枝付きで送ってもらった。枝についた葉ならば簡単に2010 年葉と2011 年葉を選別できるためである。2010 年葉が混入すると、放射能の値がまったく変わってしまう。しかし再度の採取のため、新たに降雨という不確定要素が加わってしまった。ちなみに静岡市内の降雨は、2月23 日、25 日、29 日、3 月2 日、4 日、5 日、6 日(午前中)で、激しい降雨もあった。

1. 瓦礫の試験焼却の影響を示唆する点について

まず、震災瓦礫の試験焼却の影響が考えられる点について述べる(図.松葉(2011 年葉)に含まれる放射性セシウム(Bq/kg)、図.焼却前に対する焼却後の松葉(2011 年葉)に含まれる放射性セシウムの差)。

@ 1 の放射能が、試験焼却後により高くなっている。増加の割合は、放射能量で約4.2 Bq/kg、比率で約130%となっている。試験焼却前でも他の採取場所に比べて放射性セシウムの放射能が高いことを考えると、焼却場で日常的に焼却されるゴミに含まれる放射能――静岡のゴミには量は少ないが福島からの放射能が含まれている(図.松葉による静岡県内の放射能測定結果)――が溜まりやすい場所だと考えられる。

A 4、5 が焼却後に高くなっているが、同時期に採取された静岡市内の松葉の放射能も少し高くなっている。これは降雨による影響(降雨によって松葉の放射能の一部は洗い流されるが、その洗い流された放射能がより下方の葉に付着したり、また降雨自身に含まれる放射能が松葉に付着したりすることが考えられる)だと思われるが、5 については焼却後の降雨前に採取した松葉の放射能もわずかであるが高くなっているので、降雨とは無関係に5 の地点は試験焼却後の放射能が高かった可能性がある。

また、比率で見ると静岡市内の増加は放射能量で約1.4 Bq/kg、比率で約120%であるのに対して4 は約2.8 Bq/kg、180%、5 は約2.6 Bq/kg、190%(降雨前は約1.5 Bq/kg、150%)となっており、静岡市内に比べて増加した量、割合ともに大きくなっている。

B 2 は、放射能は約0.8 Bq/kg と増加した放射能量は少ないが、焼却前後の比は約180%になっている。
以上が震災瓦礫の焼却の影響を示唆する結果である。


2. 慎重さを要する点について

慎重になるべき点についても述べておかなければならない。それは以下の点である。

@ 降雨の影響を考えなくてもよい試料でも、焼却前よりも放射能量で約0.2 Bq/kg(比率で約20%)低い場所(3)がある。
A 降雨後については放射能量で約0.8 Bq/kg(比率で約10 %)低い場所(6)や約1.4 Bq/kg(約20%)高い場所(焼却とは無関係の静岡市内)がある。
3 については、放射能量で考えれば、試験焼却前後で殆ど変化は無いと判断しても間違いではないと思う。しかし、他の測定結果については、松葉は環境試料であるということを考えれば、瓦礫焼却の影響が無くても、少なくともこの程度(放射能量で±1.4 Bq/kg、比率で±20 %)の変化は起り得るということを考慮しておかなければならない。

結論

島田市の焼却施設は、ガス化・高温溶融一体型の炉で、燃焼・溶融帯の温度は1,000〜1,800 度であり、『ごみ中の灰分、金属、セトモノ、ガラスなどの不燃物が高温で完全に溶融され、有害な重金属類は還元雰囲気の下、後段の排ガス処理にて捕集されるため高品質の溶融物が産出されます。溶融物は急冷後、スラグとメタルに分離され再利用されます。』と島田市HP に説明されている。

このような高温で環境に飛散した放射性セシウムを(化学形態がどうあれ)焼却するとガス化して消失すると考えられる。少なくとも松葉を坩堝で燃やすと松葉に含まれる放射性セシウムは消失する。

さまざまな状況(焼却温度や焼却した放射能性セシウムの総量と灰に残っている放射能の総量など)を考えれば、ある割合で放射性セシウムが焼却場から環境へ放出されていると考えることができる。

島田市の焼却場から周辺に放出された放射性セシウムは、卓越風に乗り谷に沿って流れ、1 の松葉を汚染し、その後島田市内を東の方向(4, 5)へ向かったと考えることも出来るが、まだ推測の域を出るものではない。焼却が継続されるようであれば、継続した調査を行う必要があると考える。焼却される放射能の総量が多くなれば、環境に放出される放射能量も多くなるので、焼却の影響を明らかにすることができるであろう。

おわりに

環境に放出された放射性物質は、回収しない限り形を変えて何時までも環境に存在し続ける。事故などで放射性物質が環境に拡散すれば、環境から放射性物質を回収するのにエネルギーが必要になる。無駄なエネルギーを使って各地に拡散された放射性物質が環境を汚染すれば、汚染を環境から減らすには更にエネルギーを投入しなければならない。エネルギーの再投入がなければ、時間だけが頼りとなる。

放射線による被曝は、その被曝量に比例して影響があると考えて被曝管理をするのが現代科学の一般的な考え方である。したがって、福島第一原発からの放射性物質が少しでも回収され、あるいは人間の生活圏から遠ざけられない限り、広域への拡散という方法では日本に住む人全体への放射線被曝の影響を低減することはできない。

100 Bq/kg 以下というクリアランス・レベルはもともと原子炉を解体した際に生じるコンクリートや鉄骨などを再利用するために決められたものである。

本来は低レベル放射性廃棄物として管理すべきものであるが、原子炉の解体という近未来の現実を考えたとき、その管理すべき低レベル放射性廃棄物の多さに困惑した結果として便宜上出てきた数値である。このクリアランス・レベル以下のコンクリートや鉄材は、そのまま、あるいは放射能の無いものと混ぜて使うことが想定されていたはずである。


すなわち、環境に持ち込まれたとしても100 Bq/kg を超えるような放射能の濃縮はおこらない。しかし、今問題になっている震災瓦礫については、焼却が前提となっており、その結果、濃縮などにより100 Bq/kg を超える放射能が灰などに残留し、最大8,000 Bq/kg のものが、埋め立て処理により大量に各地の環境に持ち込まれようとしている。また、今回の島田市の松葉の調査結果は、焼却灰の処理だけではなく、震災瓦礫の焼却に伴って焼却場周辺の大気が放射能によって汚染する可能性についても考えなければならないことを示唆している。

放射能を含む瓦礫を、放射性物質を管理できない一般の焼却炉で焼却するという行為は、放射性物質を管理するという点からは、本来絶対に行ってはならないことである。焼却可能な震災瓦礫(木材チップなど)や放射性物質を含む汚泥などは有機物を多く含むので、バイオ燃料の材料として使うことができる。バイオ燃料を作る過程で分離される放射性物質を回収すれば(そして回収された放射性物質を国が保管管理すれば)、瓦礫・汚泥の焼却によって放射性物質を再び環境に拡散させることはなくなる。現時点でバイオ燃料の製造が割高であっても、放射性物質の回収という観点から考えれば、補助金をだしたとても市民は納得するのではないだろうか。せめて、専用の焼却施設を建設してほしいものである。


河野資料3.JPG

河野資料4.JPG




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2012年05月08日

萩市の瓦礫に関する動き

萩市の瓦礫に関する動きについて検索したところ、こういうブログを見つけました。
萩市議 関 伸久さんのブログで経緯を知ることができます。

こういう正論をきちんとおっしゃる議員さんが萩市にいらっしゃることがとても心強いです。

明治維新胎動の地「萩」で想ふ「関 伸久」のつれづれブログ
http://ameblo.jp/nobuhisa-seki/entry-11201601767.html



東日本大震災のがれき受入れに疑義を呈した理由(パート1)
http://ameblo.jp/nobuhisa-seki/entry-11201601767.html
2012-03-23 21:40:47 posted by nobuhisa-seki
テーマ:萩市議会通信

昨日、萩市議会の3月定例会が閉会となりました。

この3月定例会は来年度(平成24年度)予算を審査するとても重要な定例会となりました。
そして、弥富診療所の入院施設を再設置して欲しいとの請願もありました。
昨年の3月定例会では今年度(平成23年度)予算に反対しましたが、
今回は特段の問題もなく、すべての予算について賛成しました。

今後、折りに触れて目玉の事業内容や請願に対する小生の考えについて
このブログで触れていきたいと思います。

さて、今日お伝えしたいことは、この予算にかかわることではなく、
この3月定例会最終日に議員提出議案として、本議会前の全員協議会に
諮られたある議案についてです。

その議案のタイトルは、こうあります。

「東日本大震災で発生したがれきの受け入れに関する要望決議」

そして、その内容はこう締めくくられています。

「・・・通常の廃棄物相当と判断されるものについての受け入れに対する
自治体への協力を求めるなど山口県の積極的な対応を要請します。」と。


要は、萩市議会として、東日本のがれきを積極的に受け入れる用意があるとの発信です。

この議案については、かなりの違和感を感じたことから、疑義を呈し、結果として、この3月定例会での議案上程を取り下げてもらいました。

しかし、この議案の提出議員サイドは4月にも臨時議会を開催し、この議案の採決を諮る(賛成に持ち込む)考えです。

なぜ、小生がこの議案に違和感を感じたのか。

これについては、明日以降のブログで詳しくお伝えしていきたいと思います。



東日本大震災のがれき受入れに疑義を呈した理由(パート2)
http://ameblo.jp/nobuhisa-seki/entry-11204998137.html
2012-03-27 11:43:54 posted by nobuhisa-seki
テーマ:萩市議会通信

東日本大震災のがれき受入れに対する違和感。

その一つは、予算の編成権、執行権を持たない議会が「がれき処理」を積極的に取扱う異常さにあります。

この国の地方自治は首長をはじめとした執行部と議会の二元代表制を基本としていますが、その役割は大きく異なります。

予算の編成、執行権を有する執行部に対し、議会はそれを審議、決定する役割を担っています。

仮に東日本大震災のがれきを受け入れることになれば、予算措置、そして執行は必ず伴うことから、これを議会主導で要望するとなれば、モニタリング(監視、牽制)の機能は失われてしまいます。

そして、ここで重要なポイントは、予算の編成、執行権を有する執行部がこの問題をどう考えているかが伝わってこないことです。

つまり、萩市の首長である野村市長がこの問題をどう考えるかが、極めて重要だと考えます。

それは、市民も望んでいると思います。

そういう意味では、この問題は議会主導で行うよりは、その必要性があるのであれば、執行部が予算提案し、議会が判断するといった従来通りの議決が望ましいと思います。

ましてや、この問題は現在、日本全体を巻き込む程の極めて重要な問題です。

執行部と議会の審議により、より慎重に、そしてより民意を反映させた意思決定でなくてはなりません。

次回は、このがれき受入れについての個人的な考え方をお伝えして、このコラムの最終回とします。


東日本大震災のがれき受入れに疑義を呈した理由(パート3)
http://ameblo.jp/nobuhisa-seki/entry-11209487444.html
2012-03-31 22:09:59 posted by nobuhisa-seki
テーマ:萩市議会通信

このコラムの最終回となる今回は、がれき受入れに関する個人的な見解を示しておきます。

東日本大震災のがれき受入れは、今、全国的な話題となっています。

地方議会の3月定例会に合わせて、この決議が全国で諮られた為、マスコミ等を通じ、大きく報道され、みなさんの知る由となりました。

まずは報道のあり方についてです。

この期間における報道のスタンスとして、がれき受入れをしないことは「悪」だとする論調が多く目につきました。

被災地の復興を行うには、がれきの早期の処理が必要であり、それを全国の自治体が態度を率先して表明し、行動をするべきだと・・・。

これは地方自治を完全に無視した論調であり、与するに値しません。

いつかのコラムでもマスコミのあり方を論じましたが、ちょっと一方的な印象を受けました。

次に民主党政府の対応の遅さです。

東日本大震災のがれきを広域処理する為の協力要請は各都道府県知事宛に内閣総理大臣の名前で3月16日に行われています。

震災から1年を経過してからの要請は、それが良いか悪いかを別にして、あまりにも遅すぎます。

そして、次に萩市議会の対応です。

3月定例会最終日の本会議前の全員協議会で、この問題をはじめて協議しました。

かくも重要な議案が当日の当日になって、議員に諮られる・・・。

会派の代表ですら、当日まで知らなかったというあり様です。


それでは、いつ、この問題について、市民の声を聞くのでしょうか

議決の後では遅すぎます。


この全員協議会の場でも、市民・住民のコンセンサスは得ているのかとの発言もありました。

また今回のがれき処理は、放射能による汚染リスクもあることから、拡散させず、集中して処理すべきだとの指摘もありました。

そして、小生からはなぜ急ぐのかということを問いました。


国からの具体的な説明は3月26日に行われるとのことでしたので、その説明を前に議決を諮るというのは、少々拙速な感がします。

進取の精神には敬意を払いますが、今回は複雑な問題が介在しています。

最初に手を挙げるのではなく、様子を見ながら、市民の声を聞いて慎重に進めていく問題と考えます。

前述の各議員の発言、指摘には大いに賛同できます。

特に清掃工場周辺の住民の理解が得られるかが大きなポイントです。

国は被災がれきは安全だと主張するかもしれませんが、どこまで担保できるかは不透明です。

また安全基準が変わることもよくあることです。

最後に東日本の被災がれきをなぜに遠路はるばる萩まで持ってくるのでしょうか。

輸送コストは国の全額負担とは言え、極めて大きなコストです。

それはすなわち国民負担にもなります。

財政が厳しい折、片や増税、一方ではコストを無視した政策を展開したのでは本末転倒です。

ここは国がリーダーシップを発揮し、被災地を直轄地として買い上げ、そこに被災がれきを集中して処理する施設を建設した方が効率的で、経済的です。被災地の雇用も期待できます。


心情的には、被災がれきを受入れ、復興を手助けしたいとの思いもあります。

これは小生だけではなく、萩市議会の議員みなさんに共通する思いです。


ただ、それを受入れるには、もっと時間をかけて、市民の声に耳を傾けて慎重に判断すべきだというのが結論です。

「NO!」という声が多ければ、被災がれきの受入れをしないというのも、一つの答えです。

posted by ぱわふる at 23:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 山口県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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