2012年05月05日

東日本全域で放射性物質が大量に燃やされ、濃縮されている!その3

http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/1ddac9569cdc4dd9758b9a93f935a744
明日に向けてより。

東日本全域で放射性物質が大量に燃やされ、濃縮されている!その1東日本全域で放射性物質が大量に燃やされ、濃縮されている!その2もあわせてお読みください。

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守田です。(20120504 23:00)

東日本1都16県の一般廃棄物焼却データ解析の3回目をお送りします。
今回は、東京都、神奈川県、新潟県、山梨県、長野県、静岡県を扱います。
データ元は以下です。
http://www.env.go.jp/jishin/attach/waste-radioCs-16pref-result20110829.pdf#search='焼却場放射能測定一覧'

基本的に各焼却場の飛灰から計測されたセシウムの値を取り上げます。
かっこないは計測日。すべて2011年のデータです。


東京都

全体としては1000〜4000Bq/Kgぐらいの値が出ていますが、突出して高いのが、江戸川区です。最高値の12920Bq/Kgが出ています。ただし東京はこの江戸川区のある東部の汚染が西部に較べて高いことが伝えられてきましたが、西部の三多摩地区の三鷹市などでも3409Bq/Kgという、東部と変わらない値が出ています。

「子どもたちと未来をつなぐ会・町田」が100人以上の健康調査を行い多数の子どもたちが、大量の鼻血を出したことが報告された町田市の値が1199Bq/Kgです。

低いところはというと、日野市の275Bq/Kg。さらに離島の利島村、新島村、三宅村、八丈村などはこれを下回りますが、大島は853Bq/Kgと、日野市よりも高い値を示しています。
以下、区市町別に示します。

東京都23区(高い順に)

江戸川区
清掃工場・飛灰12920Bq/Kg(0719)
大田区
清掃工場・飛灰3890Bq/Kg(0720)
練馬区
光が丘清掃工場・飛灰3870Bq/Kg(0723)
葛飾区
清掃工場・飛灰3860Bq/Kg(0722)
江東区
有明清掃工場・飛灰3630Bq/Kg(0726)
墨田区
清掃工場・飛灰3290Bq/Kg(0719)
世田谷区
清掃工場・飛灰3110Bq/Kg(0622)
足立区
清掃工場・飛灰2770Bq/Kg(0722)

以下、省略します。23区で最低値は以下の焼却場です。
豊島区
清掃工場・飛灰974Bq/Kg(0723)

東京都、市・多摩地区(高い順に)

三鷹市
環境センター・飛灰3409Bq/Kg(0711)
八王子市
北野清掃工場・飛灰固化物2540Bq/Kg(0706)
戸吹清掃工場・飛灰2470Bq/Kg(0706)
あきるの市(西秋川衛生組合)
高雄清掃センター・飛灰固化物2260Bq/Kg(0721)
小平市(小平・村山・大和衛生組合)
ごみ焼却施設・飛灰2251Bq/Kg(0709)
国分寺市
清掃センター・飛灰2187Bq/Kg(0719)

以下省略します。最低値は以下の焼却場です。
日野市
クリーンセンター・飛灰275Bq/Kg(0720)


神奈川県

最も高い値は逗子市の3123Bq/Kg。それに次ぐのが南足柄市の2885Bq/Kgです。全体としては1000から2000Bq/Kgぐらいに集中しています。

以下、市町別に示します。

横浜市
旭工場・飛灰2400Bq/Kg(0629)
金沢工場・飛灰2100Bq/Kg(0629)
都筑工場・飛灰1890Bq/Kg(0629)
鶴見工場・飛灰1220Bq/Kg(0629)
川崎市
王禅寺処理センター・飛灰2530Bq/Kg(0712)
堤根処理センター・飛灰1744Bq/Kg(0712)
浮島処理センター・飛灰1389Bq/Kg(0712)
橘処理センター・飛灰959Bq/Kg(0712)
相模原市
南清掃工場・飛灰2093.9Bq/Kg(0629)
横須賀市
南処理工場・飛灰2550Bq/Kg(0630)
鎌倉市
今泉クリーンセンター・飛灰919Bq/Kg(0707)
小田原市
環境事業センター・飛灰1286Bq/Kg(0701)
逗子市
環境クリーンセンター・飛灰3123Bq/Kg(0701)
南足柄市
清掃工場・飛灰2885(0705)

以下、省略します。最も値が低いのは以下の焼却場です。
大井町(足柄東部清掃組合)
大井美化センター・飛灰298Bq/Kg(0704)


新潟県

全体として値は低く、主灰からは不検出も多いです。しかし南魚沼市だけは突出して多く、県内最高の3000Bq/Kgが出ています。十日町市もやや高いです。以下、市町別に示します。

新潟市
白根グリーンタワー・飛灰54Bq/Kg(0705)
長岡市
栃尾クリーンセンター・飛灰205Bq/Kg(0704)
三条市
第2ごみ焼却処理施設・飛灰84Bq/Kg(0701)
柏崎市
クリーンセンターかしわざき・飛灰52Bq/Kg(0704)
十日町市
エコクリーンセンター・飛灰740Bq/Kg(0706)
魚沼市
エコプラント魚沼・飛灰1000Bq/Kg(0630)
南魚沼市
環境衛生センター・飛灰3000Bq/Kg(0701)

以下、省略します。最も値が低いのは以下の焼却場です。
妙高市
新井頚南クリーンセンター・飛灰10Bq/Kg(0707)


山梨県

全体として低めです。最も高い値が富士吉田市の813Bq/Kg、次いで大月市の482Bq/Kg、あとは200Bq/Kg以下です。以下、市町別に示します。(高い順から示します)

富士吉田市
環境美化センターごみ処理施設・飛灰813Bq/Kg(0721)
大月市(大月都留広域事務組合)
ごみ処理施設・飛灰482Bq/Kg(0712)
山梨市
環境センターごみ焼却施設・飛灰165.7Bq/Kg(0715)
東山梨環境衛生組合
環境衛生センター・142.7Bq/Kg(0715)
上野原市
クリーンセンター・飛灰112.7Bq/Kg(0715)

以下、省略します。最も値が低いのは以下の焼却場です。
甲府市
環境センター付属焼却工場・飛灰53.2Bq/Kg(0720)


長野県

場所によってばらつきがあります。不検出のところもたくさんありますが。佐久市で県内最高値の1970Bq/Kgが出ています。以下、市町別に示します。(高い順に示します)

佐久市
クリーンセンター・飛灰1970Bq/Kg(0708)
中野市(長野市、中野市、山ノ内市、小布施町)
東山クリーンセンター・1320Bq/Kg(0709)
須坂市
清掃センター・飛灰930Bq/Kg(0711)
上田市(上田市、東御市、青木村、長和町)
上田クリーンセンター・飛灰910Bq/Kg(0715)
信濃町(信濃町、飯綱町)
北部衛生センター・飛灰750Bq/Kg(0708)
飯山市(飯山市、木島平村、野沢温泉村、栄村)
エコパーク寒川・飛灰492Bq/Kg(0720)

以下、省略します。

不検出の焼却場のある市町村名を並べておきます。
松本市・木曽町・下諏訪町・白馬村・伊那市・辰野町
塩尻市・岡谷市・安曇野市・大町市


静岡県

全体的に1000Bq/Kg以下ですが、伊豆半島に高めのところが集中しています。県内最高値は熱海市の2300Bq/Kg、次いで伊東市の2230Bq/Kgです。
以下、市町別に示します。(高い順に示します)


熱海市
エコプラント姫の沢・飛灰2300Bq/Kg(0713)
伊東市
環境美化センター・飛灰2230Bq/Kg(0719)
伊豆の国市
韮山ごみ焼却場・飛灰2060Bq/Kg(0707)
伊豆市
清掃センター・飛灰641Bq/Kg(0704)
函南町
ごみ焼却場・飛灰488Bq/Kg(0711)
静岡市
沼上清掃工場・溶融飛灰442Bq/Kg(0704)
富士宮市
清掃センター・飛灰410Bq/Kg(0727)
磐田市
クリーンセンター・飛灰331Bq/Kg(0707)

以下、省略します。なお唯一不検出なのがなんと島田市の焼却場です。
島田市
田代環境プラザ・飛灰不検出

1都16県の分析は以上です。

最後の最後に珍しい不検出の焼却場として、島田市の田代環境プラザが出てきました。ここが「試験焼却」に使われたのは、静岡県で唯一の不検出焼却場だったからなのですね。他の焼却場はすでにセシウムで汚染されていることを熟知しているからここを選んだのでしょう。

それにしても、静岡県で、ただ一つ不検出だったところを選らんだことに政策的意図を感じます。要するに福島原発から最も近い、放射能汚染がされていない炉を使ったということです。なお、この島田に関する情報も、次回あたりで特集したいと思います。

今回の分析では東京以西(新潟を含む)の汚染実態、濃縮実態が垣間見えました。ただし注意を促したいのは、これはあくまでも濃度であり、放射性物質の総量ではないということです。東京の場合、ごみの総量が圧倒的であり、それを考えると量としての集積は非常に大きいといえます。巨大都市横浜などを有する神奈川県も同じことが言えるでしょう。なお東京について新しい情報を入手したので、続編で、独自の分析を行います。

さて、今回のデータをみるとき、もう一点、注意を促しておきたいことがあります。一番初めに紹介した岩手県のデータに戻りますが、実はここで紹介した環境省まとめによるデータには、もともと岩手県から出されたデータの一部が消えているのです。

どういうことかというと、最も高い値が出た一関清掃センターについて環境省は、7月5日飛灰26000Bq/Kg、7月22日飛灰30000Bq/Kgと並べるだけで、もう一つの非常に貴重なデータである8月24日飛灰14700Bq/Kgというデータを消してしまっています。

しかしこの14700Bq/Kgというデータをしっかりおさえたときにみえてくるのは焼却場の飛灰のデータは、日によって、なんと倍も違って計測されることがあるということです。これは非常に重要なポイントです。
以下、岩手県の元データを記しておきます。


http://ftp.www.pref.iwate.jp/view.rbz?nd=4406&of=1&ik=1&pnp=50&pnp=2648&pnp=4406&cd=37948

なぜそうなるのか。燃やすものに含まれている放射性物質の総量が日によって違うからに他なりません。ある意味でそれはあたり前なのです。ゴミに均質に放射性物質が付着しているわけではありません。たまたま多い日もあれば少ない日もあります。その差がなんと倍にもなってしまうのですから、とても1日の計測で、実態をつかむことなどできないのです。

となれば、今までみてきた1都16県のデータも、一つの目安にはなりはするものの、焼却の実態をつかむものとしてはあまりにアバウトなものであることも見えてきます。きちんと実態をつかむためには、もっと何日も継続的に計り、平均値を出す必要があったのです。

ところが環境省はそうした指導を行いませんでした。そのためデータがわずか1日のところばかりです。これは計測における重大な過失であると言えます。

そのことを岩手県の元データが物語っているため、環境省が整理するときに抜かしてしまったのだと思われます。これは数値改ざんではないものの、データの恣意的な抹殺です。

以上から見えてくることは以下の通りです。

一つに、東日本の1都16県で、放射性物質の非常に大量の濃縮と焼却が行われてきていること。しかしながらそのデータはわずかにしか記録されてきていないこと。初期の実態がなんら把握されていないとともに、その後も、計測回数があまりに少なく、きちんとした把握がなされていないということです。
ここでも放射能汚染が野放しにされている実態が見えてきます。


私たちは、もうこれ以上、私たちの国を汚染するなという声を強めていく必要があります。東日本がこんなに汚染されてしまったのなら、まだ傷の浅い西日本を守り、そこに東日本からの疎開や避難の拠点をたくさん作るとともに、汚染の少ない西日本で食料を大増産し、東日本に供給すること、そのことで、疎開も避難もできない人々にも、少しでも、放射線防護上、有利な条件を手渡していくことが大切だということです。

こんなにひどい汚染状況を明らかにせず、人為的な放射能の濃縮を野放しにして、人々に二重三重の被曝を強制している政府を信用することなど、絶対にあってはなりません。過ったがれき政策、それだけでなく放射性物質の焼却政策を何とかくいとめましょう。ここでの分析をそのために使っていただきたいと思います。

以上、3回の連載を終了します。


posted by ぱわふる at 19:15| Comment(0) | TrackBack(0) | がれき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

東日本全域で放射性物質が大量に燃やされ、濃縮されている!その2

http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/a4aa815200b30684344631f712080879
明日に向けてより。

東日本全域で放射性物質が大量に燃やされ、濃縮されている!その1 の続きです。

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守田です。(20120503 23:30)

昨日は東日本の1都16県の焼却炉における放射能測定データを分析しました。
ここからは東日本の汚染実態が垣間見えるとともに、そこで起こっている恐ろしい放射能の濃縮過程の姿が見えるからです。今回はその続きを行います。なお昨日も紹介しましたが、このデータは、以下からすべてが見れます。

http://www.env.go.jp/jishin/attach/waste-radioCs-16pref-result20110829.pdf#search='焼却場放射能測定一覧'

再び各県ごとに分析していきます。今回扱うのは、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県です。かっこの中は測定日。すべて2011年のデータです。セシウム合計の値です。

なお焼却時にガスに混じって舞い上がり、バグフィルターで捕まえられたものを飛灰、焼却炉の中に残ったものを主灰と呼びます。放射性セシウムの多くは飛灰の中に濃縮されているので、主に飛灰の動向をチェックしています。

データが多いので、特徴的なものだけ取り上げます。全体状況をつかむためには、元データを参照してください。


栃木県

全体的に高い値が出ていますが、とくに那須塩原 が突出しています。観光地の日光での値も高いです。各市ごとに示します。

宇都宮市
北清掃センター・飛灰7530Bq/Kg(0708)
南清掃センター・飛灰5200Bq/Kg(0708)
クリーンパーク茂原・飛灰6060Bq/Kg(0708)
日光市
クリーンセンター・飛灰16050Bq/Kg(0713)
那須塩原市
クリーンセンター・飛灰48600Bq/Kg(0705)
大田原市(那須地区広域行政事務組合)
広域クリーンセンター大田原・飛灰13580Bq/Kg(0706)

以下、省略しますが、最も値の低いのが以下の焼却場です。
小山市(小山広域保健衛生組合)
中央清掃センター・飛灰1196Bq/Kg(0714)


群馬県

全体的に高い数値が出ています。最も高いのは沼田市渋川市最も低いのは伊勢崎市です。各市ごとに示します。

前橋市
大胡クリーンセンター・飛灰4030Bq/Kg(0704)
渋川市(渋川地区広域市町村圏振興整備組合)
清掃センター・飛灰8240Bq/Kg(0714)
安中市
碓氷川クリーンセンター・飛灰5256Bq/Kg(0711)
沼田市(沼田市外二箇村清掃施設組合)
清掃工場・飛灰8940Bq/Kg(0701)
片品村(利根東部衛生施設組合)
尾瀬クリーンセンター・6368Bq/Kg(0707)
大泉町(大泉町外二町環境衛生施設組合)
清掃センター・飛灰5260Bq/Kg(0706)

以下、省略しますが、最も低いのは以下の焼却場です。
伊勢崎市
清掃リサイクルセンター21・飛灰1810Bq/Kg(0701)


埼玉県

栃木県、群馬県よりはやや低めですが、高い値が出ています。最も高いのは飯能市、所沢市、吉見町、最も低いのは戸田市です。

さいたま市
クリーンセンター大崎第一工場・飛灰2560Bq/Kg(0706)
川越市
東清掃センター・飛灰3300Bq/Kg(0725)
川口市
戸塚環境センター・飛灰4100Bq/Kg(0706)
所沢市
東部クリーンセンター・飛灰5600Bq/Kg(0719)
飯能市
クリーンセンター・飛灰5740Bq/Kg(0614)
小川町(小川地区衛生組合)
ごみ焼却場・飛灰5400Bq/Kg(0705)
吉見町(埼玉中部環境保全組合)
環境センター・飛灰5600Bq/Kg(0705)

以下、省略しますが、最も低いのは以下の焼却場です。
戸田市
蕨戸田衛生センターごみ処理施設・飛灰870Bq/Kg(0721)


千葉県

大変、高い値が出ていますが、これは千葉県が他県に比して溶融炉を多く使っているため、より濃縮が進んでいるためもあると思われます。そのため他の県のデータとの単純比較はしずらいことをおさえておかねばなりませんが、その上で、県内比較を見ていくと、突出して高いのは柏市で、これに続くのが松戸市です。ただし松戸の場合は、溶融炉ではないので、他県と比較しても高い値であることが分かります。ともあれこれらから、千葉県がかなり汚染度合いが高いこと、同時に、各地で濃縮が進んでいることが見えてきます。以下、市別に分析していきます。

千葉市
千葉市新港清掃工場・溶融飛灰12950Bq/Kg(0715)
松戸市
クリーンセンター・飛灰(固化)47400Bq/Kg(0704)
柏市
清掃工場・飛灰固化物9780Bq/Kg(0703)
第二清掃工場・溶融飛灰固化物70800Bq/Kg(0627)
流山市
クリーンセンター・飛灰28100Bq/Kg(0705)
我孫子市
クリーンセンター・飛灰26500Bq/Kg(0707)
印西市(印西市、白井市、栄町)
クリーンセンター・飛灰13970Bq/Kg(0630)

以下、省略しますが、最も低いのは以下の焼却場です。他と比較して非常に
低いと言えます。
野田市
関宿クリーンセンター・飛灰80Bq/Kg(0715)



今回、見てきた中で特徴的なことは、千葉県の汚染度が極めて高いということです。また千葉県では溶融炉を使っているところが多く、そこでの灰はさらに高度に濃縮されています。このため柏市の第二工場で70800Bq/Kgという値が出ています。溶融炉がより濃縮を進めてしまう実態があらわれています。

ともあれ昨日分析した茨城県のデータも含めて、北関東から千葉にかけて汚染が深刻であるとともに、各地で放射能の人為的濃縮がどんどん行われている実態が浮かび上がってきます。

同時に、これは1都16県全部のデータに共通することですが、このような測定が行われたは、福島原発事故からほぼ4ヶ月前後たってからでした。そのためにヨウ素はどこでも検出されておらず、データはセシウムに限ったものになっていますが、もっと早くに測っていたら、もっと恐ろしい値が出ていたのは間違いないでしょう。つまりその処理過程で、凄い放射線が出ていたわけで、それがたくさんの人々を被曝させたと思われます。

しかも政府が、8000ベクレル以上の焼却灰の埋め立て禁止の指示を出したのもこれまた事故後、3ヶ月以上経った6月です。この指示自身、これまでの法を踏みにじったものですが、これが意味するのは、それまでは測定がなされておらず、そのため放射性ヨウ素をも含み、セシウム濃度ももっと高いゴミの焼却が続けられ、濃縮された灰も平然と運びだされてしまっていたはずだということです。その間、作業者の被曝対策もまったくなされていなかったでしょう。

・・・胸が痛くなるばかりです。

なお、この柏での大変高い値に関して、毎日新聞が当時、報道を行っていたことをあるブログからつかみました。元記事がみつけられなかったのですが、貼り付けておきます。

*****

放射性物質:焼却灰から7万ベクレル超を検出 千葉・柏
毎日新聞2011年7月10日21時41分配信

千葉県柏市は10日、市内の清掃工場で発生した焼却灰から、1キログラム当たり7万ベクレルを超える放射性セシウムを検出したことを明らかにした。東京電力福島第1原発事故の影響とみられ、焼却灰の埋め立てを6月末から中止している。現状では、約2カ月で灰の保管スペースがなくなり、一般家庭などからの可燃ごみの受け入れが不可能になると予想される。

国は6月、同8000ベクレル以上の焼却灰は埋め立てず、一時保管するよう指針を定めたが、一時保管後の処分方法は決めていない。同市は週明けにも国に対し
(1)埋め立て可能な最終処分の新基準策定
(2)一時保管場所の確保
(3)処分費用の全額国庫負担
を緊急要望する方針という。


同市によると、公園や一般家庭の庭などで放射線量を下げる目的で、草刈りや樹木の枝・葉の剪定(せんてい)を実施し、可燃ごみとして清掃工場へ持ち込まれたため、数値が上がった可能性があるという。

2カ所の清掃工場のうち、6月下旬から7月上旬まで3回の検査の最大値は南部クリーンセンターで同7万800ベクレル、北部クリーンセンターで同9780ベクレル。両センターの焼却灰の最終処分場で同4万8900ベクレルだった。

同市は1日平均280トンの可燃ごみを2清掃工場で受け入れ、同21.3トンの焼却灰を最終処分場に埋め立てている。【早川健人】


posted by ぱわふる at 18:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 放射能汚染 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

東日本全域で放射性物質が大量に燃やされ、濃縮されている!その1

http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/fb16143656f0bffe1a9ebaf9b29f4bc2
明日に向けてより。

東日本全域で放射性物質が大量に燃やされ、濃縮されている!その2
東日本全域で放射性物質が大量に燃やされ、濃縮されている!その3も是非お読みください。

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守田です。(20120502 23:30)

このところ、連日、「がれき」問題の分析を深めてきましたが、その中でみえ
てきたのは、「がれき」にとどまらず、ゴミの収集、運搬、焼却という現代社会
が作り出したシステムが、まるまる人為的な、放射能の濃縮過程になってしまっ
ているというとんでもない事実です。すでにこのことに気づいていた方には、何
をいまさらと指摘されてしまうかもしれませんが、これは本当に、もの凄く、
大変なことです。

とくに日本のように生産力が高く、それだけに日々、大量の廃棄物を発生させ、
そのために、ゴミの収集、運搬、焼却、(灰の)埋め立てという巨大な処理シス
テムを作りだしてきた「先進国」にとっては、広域汚染事故の恐ろしさの第一に
数え上げられるものの一つともいえるのではないか。なぜならこの濃縮は、自然
の中での生態濃縮などとは較べものにならないスピードで進むからです。何せ
近代化の中で高められてきた生産力そのものによって濃縮しているからです。

このことを雄弁に物語っているデータがあります。東日本の1都16県の焼却炉に
おける放射能測定データです。何はともあれこれをご覧ください。ここからは、
東日本の汚染実態が垣間見えるとともに、そこで起こっている恐ろしい放射能の
濃縮過程の姿が見えます。
http://www.env.go.jp/jishin/attach/waste-radioCs-16pref-result20110829.pdf#search='焼却場放射能測定一覧'

幾つか高めのデータを拾ってみましょう。データが多いので、何回かに分けます。
今回は、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県を扱います。
かっこの中は測定日。すべて2011年のデータです。

◆岩手県
前にも紹介しましたが、一関市、奥州市で非常に高い値が出ています。
一関市一関清掃センター・飛灰から30000Bq/Kg(0722)
奥州市胆江地区衛生センター・飛灰から10100Bq/Kg(0709)

◆宮城県
他県に較べれば少なめですが、それでも大きな値が出ています。
仙台市の松森工場・飛灰から2581Bq/Kg(0707)
気仙沼市の気仙沼市クリーンヒルセンター・2078Bq/Kg(0727)

◆秋田県
今回あげた県の中では最も少なめです。最大値でも200Bq/Kgを下回っています。
秋田市総合環境センター・196Bq/Kg(0705)

◆山形県山形市が数値が高いです。
山形市立谷川清掃工場・飛灰6900Bq/Kg(0722)
山形市半郷清掃工場・飛灰7800Bq/Kg(0722)
他の市町は数値が下がります。

◆福島県
全般的にもの凄い高い値が出ています。市ごとに表します。
福島市
あぶくまクリーンセンター・飛灰95300Bq/Kg(0722)
あらかわクリーンセンター・飛灰73000Bq/Kg(0722)
郡山市
河内クリーンセンター・飛灰88300Bq/Kg(0722)
富久山クリーンセンター・飛灰86900Bq/Kg(0722)
いわき市
北部清掃センター・飛灰23000Bq/Kg(0722)
南部清掃センター・飛灰21300Bq/Kg(0722)
南相馬市
クリーン原町センター・飛灰49700Bq/Kg(0726)
伊達市(国見町、桑折町、川俣町含む)
清掃センター・飛灰66200Bq/Kg(0722)
二本松市(本宮市、大玉村含む)
もとみやクリーンセンター・33900Bq/Kg(0722)
会津若松市(磐梯町、猪苗代町など会津若松地方広域市町村)
環境センター・18410Bq/Kg(0722)
データが多いので、幾つかの市町を省略

◆茨城県
全般的に高い値が出ています。市ごとに表します。
日立市
清掃センター・飛灰17300Bq/Kg(0817)
土浦市
清掃センター・飛灰12100Bq/Kg(0711)
北茨城市
清掃センター・飛灰10400Bq/Kg(0711)
つくば市
クリーンセンター・飛灰6000Bq/Kg(0711)
ひたちなか市
勝田清掃センター・飛灰15900Bq/Kg(0711)
那珂湊清掃センター・飛灰13800(0711)
阿見町
霞クリーンセンター・飛灰16200Bq/Kg(0711)
龍ヶ崎市
くりーんプラザ龍・飛灰19300Bq/Kg(0711)
守谷市
常総環境センター・飛灰31000Bq/Kg(0711)
小美玉市
クリーンセンター・飛灰12000Bq/Kg(0714)
データが多いので幾つかの市町を省略


幾つか特徴的なことをあげてみると、ひとつに宮城県全般の焼却灰の汚染度よりも、
岩手県一関市、奥州市の方が高い
ことがあげられます。これらはともに内陸の市で
津波被害とは無関係です。沿岸部のものがいくらか運びこまれたことはあったと
しても、基本は内陸ででた一般ゴミからこれだけの放射能が出ているわけです。

秋田県は全般的数値が低めですが、山形県では山形市が高くそのほか、東根市で
3500Bq/Kg、寒河江市で2050Bq/Kgといった値が出ています。
福島県はやはりかなり高いです。比較的汚染が少ないとされている会津若松市でも
非常に高い値が出ています。

茨城県は全般的に非常に高いです。最も高いのは守谷市で31000Bq/Kgです。

ともあれどこもかしこも、一般廃棄物の焼却で、このようなもの凄く高い値の
放射性セシウムが飛灰の中から計測されているのですから、もはや「がれき」云々の
問題ではなく、廃棄物一般の焼却が危険になりながら、平然と繰り返されてきた
ことが分かりますが、大変、気になるのは、それぞれの焼却場の職員に対する
放射線防護の措置がどれだけとられているかです。


同時に、灰を排出し、運搬し、埋め立てる・・・いや今上げた多くが埋め立てが
できずに保管などの処置がなされたはずですが、その処理過程はどうなったのか。
また日々、こうした焼却が行われているわけで、これらの焼却灰は一体どうなった
のか、端的に言えば、そのどの過程でもずさんな管理がなされ、作業員が被曝し、
環境に放射性物質が漏れ出してしまっているのではないか。この点も気になる
ところです。


あるいはこれらの焼却場の炉にそれぞれバグフィルターがついていたのか。また
環境省の見解から、実証実験などなしに焼却が行われてきたことは明らかで、
何らかのモニタリングをしたのか否か。したとした場合、どのような方法でなされ
たのか。これらの点も非常に気になります。
これらについてデータのありどころを知っている方は、ぜひご一報ください。

ともあれこれらの数値をみるだけでも、もの凄く膨大な量の放射性物質が、すでに
焼却され、一部は大気に漏れてしまい、一部は炉内を汚染して残り、一部は灰に
超濃縮されて存在していることが分かります。放射性物質はそれぞれが崩壊して
放射線を出す能力を減らしていくのを待つしかないので、当たり前ですが、焼却で
減るわけはありません。当然、高濃度に圧縮した灰が次から次へと生まれている
わけです。この管理もまたこれまでまったく想定されていなかった大変な仕事です。
厳重な保管が必要であり、これまでの最終処分場に投げ入れるなどもっての他です。


ともあれはっきりとしているのは、ゴミ処理過程が巨大な放射能濃縮過程になって
いるということです。今、何らかの対策を採らなければ、このゴミ処理過程にそって
放射線による健康被害が出てしまいます。いやすでに出ている可能性が高くあります。


データの分析を続けます。


posted by ぱわふる at 02:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 放射能汚染 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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